2016年3月

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― 小笠原ネコを引き受けていただいた里親さんから、新しい生活の様子が届きましたのでご紹介します ―

島ネコNo.578(父島長崎出身)【春くん続編】

春が家に来てまだ2週間も経っていませんが、だいぶ慣れたようです。食欲もあり、先住ネコとよく追いかけっこをして騒いでいます。甘ったれのようで、朝は「撫でてくれ」と足元に擦り寄ってきます。朝方に寂しそうな声で鳴くので、小笠原を思い出せるように海の波のCDを聞かせています…。この度はご縁を頂きまして、どうもありがとうございました。ご活動の実りをお祈りしております。

 

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父島 特別講演

年に一度“アカガシラカラスバト”のことをみんなで考える日ということで毎年開催している『あかぽっぽのつどい』を母島では14日に、父島では16日に開催しました。 島と上野動物園からのあかぽっぽ現状報告に続き、今回はネコの話題がいくつか行われました。まず島の保全現場から、はじめてネコ捕獲隊の仕事がスライドショーで紹介されました。他地域の保全現場からは、NPO法人どうぶつたちの病院沖縄より『西表島のネコ対策』について講演が行われました。休憩をはさんで神奈川大学 諸坂准教授により『国内のネコ問題を法律から考える』をテーマに特別講演が行われ、少し違った視点から野生動物保全対策を考える機会となりました。

 

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― 小笠原ネコを引き受けていただいた里親さんから、新しい生活の様子が届きましたのでご紹介します ―

島ネコNo.578(父島長崎出身)【春くん】

まだ2日目で家には先住の猫が居るので、その猫からシャーって言われると怖がってしまっています。でもトイレに行きたくなったら行くし、ごはんも食べてくれるし、撫でるのも嫌がりません。夜中に寂しそうに鳴くので、一日も早く慣れて、先住の猫と仲良くなってくれればと思っています。1000キロもの旅をして家に来てくれたのですから…。春とのご縁をいただき、ありがとうございました。

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最近母島からやってくるネコは黒ネコが多く「黒ねこまち」になってしまうのではないか…と心配していましたが、10日淡い毛色の子ネコたちがやってきました。グレー、白、薄い茶色(ベージュ?)の島では珍しい淡い色で構成された被毛は、なんだか「ねこまち」にも春がやってきたような感じがしています。1日のほとんどの時間をネコだんごになって寝て過ごしています。

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ねこまち前のとびうお桟橋

5年前の3月11日も今日と同じ金曜のおがさわら丸出港日でした。14:00ネコを乗せた船を見送りほっと一息、いつものようにねこまちに戻り飼養室の掃除をしていたところにネコ捕獲隊長がやってきて「東北のほうでかなり大きな地震が起こったようだ。津波が来るから掃除は止めてすぐに避難するように!」と声をかけてくれました。幸いにもねこまちにネコはおらず、すぐに高台にある事務所に向かいました…。

あの日から5年…、改めてこの震災で犠牲になられた方々のご冥福を心からお祈りいたしますとともに、被災地の一日も早い復興をお祈りいたします。