2016年9月

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8月下旬の午後、東京都杉並区に住む小学5年生の女の子がねこまちを訪ねてきました。自宅近くの図書館で、小笠原のネコ事業について書かれた本『野鳥もネコもすくいたい!』(高橋うらら著、株式会社学研教育出版発行)を見つけ、ねこまちの仕事に興味を持ち、夏休みの自由研究として取り組むことにしたそうです。小笠原に来る前に何度も本を読み、確認したいこと、詳しく知りたいところをたくさんメモしてきていました。インタビューは1時間以上におよび、その後夕方の給餌を一緒に行いました。

自由研究のまとめには「体験を通して、私は3つのことを学びました。①人間が動物を捨てた事により、ふつうは殺されてしまう命があること ②殺される命を少なくしようと努力している人がいるということ ③殺される命を減らすのは、とても大変な事であるということ。けれどがんばり続けている人がいるということ。」そして最後に「私は命を捨てる側の人間ではなく、救う側の人間になりたいと思います。」と書かれていました。東京都内に暮らす小学生にも、私たちの想いが伝わっていることを大変嬉しく思いました。

 

 

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― 小笠原ネコを引き受けていただいた里親さんから、新しい生活の様子が届きましたのでご紹介します ―

島ネコNo.600【ムサカくん】(母島南崎出身)

引き取りしてから一ヶ月ほど経ちました。初めてウチに来た日は、警戒してほぼキャリーバッグから出てこようとしませんでした。餌もあまり口にせず、初日はコミュニケーションを取ること無く終了しました。2日目からはキャリーバッグの外に出てきたので、キャリーバッグはしまい家の中を自由に動き回れるようにしました。餌もきちんと食べるようになり、トイレも一度粗相しましたが、それ以降ミス無く過ごしています。ただ、餌を食べている時に近づいたり、顔を覗き込むと威嚇して来ます。抱っこも嫌がる状態でした。1週間もすると、餌の器に手を出しても全く反応しないようになりました。甘えた声をだして来るようになり、撫での催促や、おもちゃで遊ぶように要求して来るようになりました。抱っこも全く嫌がらず、こうも変わるかというぐらい甘えん坊になって来ています。最近は、親馬鹿で色々な物を買い与えてしまっています(笑)ムサカと出会わせて頂き、感謝しております。