2020年4月

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― 小笠原ネコを引き受けていただいた里親さんから、新しい生活の様子が届きましたのでご紹介します ―

島ネコNo.944【ジジちゃん】(母島乳房山東出身)

ジジと名付けました。最初は唸り声と威嚇で、小さいのに精一杯抵抗していました。遊ぶ時間を多くして、撫で撫でから始め、やっと抱っこ出来る様になりました。まあるいお目々がキュートです。シャーは、すっかりなくなりました。安心して下さいね。

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ノネコの捕獲には、毎年環境省から捕獲許可番号が発行されます。契約に基づき捕獲の有効期間や許可番号、対象とする動物種を記載したプレートの付け替え作業が毎年年度始めに行われます。幹線道路沿いの捕獲カゴは一旦ねこまちに引き揚げて洗浄し、プレートの交換が行われました。山中のカゴのプレート交換は順次行っていきます。

母島では、昨年秋の台風で壊れた南崎海鳥保護フェンスの補修作業が終わっておらず、これからのカツオドリ繁殖シーズンを前に捕獲地点の見直しが行われました。

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春、小笠原でも異動の季節を迎えました。今春は小笠原ネコプロジェクトに関わった環境省、小笠原村、東京都スタッフが異動となり、3月30日便と4月5日便で島を離れました。コロナウイルス感染症の影響で例年通りのスタートとはなりませんでしたが、新年度新たなメンバーで活動が始まりました。

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― 小笠原ネコを引き受けていただいた里親さんから、新しい生活の様子が届きましたのでご紹介します ―

島ネコNo.915【ごろまきちゃん】(父島コーヒー山出身)

猫は「ごろまき」という名前で、私どもの家で元気に暮らしています。我が家は夫婦と娘2人の4人家族で、家族が競ってごろまきをかわいがっております。初めて病院で対面したときは、私ども家族はもちろん病院のスタッフの方に対しても攻撃的で、触ることもできませんでした。怯えて小さい体をさらに縮めて威嚇する姿は、とても痛々しく見えました。家に連れて帰ってからも 半月ほどはケージから出ようとしませんでしたが、毎日話しかけて少しずつ接触を試みていくうちに、徐々に心を開いてくれるようになりました。あれから四か月余り、いまでは名前を呼べば「グルル」と返事をし、鼻をすり寄せてくる甘えん坊です。撫でられたり話しかけられたりするのが好きで、気づくといつも誰かのそばにいます。寝るときには思い切り四肢を伸ばし、お腹と舌を見せつつ半目で寝ています。そんな姿に家族みんなが日々癒されております。最近はコロナウィルス感染症の影響により、市民生活にもさまざまな支障が出始めております。我が家でもウィルスに警戒しながら暮らしておりますが、ごろまきにとっては、家族の外出が減って娘たちが休校で家にいることがかえって嬉しいようです。