2020年8月

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2つのグループに分けて屋外でレクチャー

8月26日から29日まで、筑波大学大学院博士前期課程の大学院生14名が「小笠原自然遺産演習」にやってきました。滞在中、環境省や小笠原村役場スタッフから小笠原諸島の自然保護の取り組みや課題に関する講義を受けたり、林野庁スタッフの案内で東平アカガシラカラスバトサンクチュアリを見学しました。また小笠原ネコプロジェクトを学ぶため、ねこまちにもやってきました。連日のスコールや気温上昇を心配しましたが、ネコ対策の拠点となるねこ待合所を肌で感じてもらえれば…という思いで、コロナ禍の屋外での体験学習は例年と少し内容を変えて実施しました。センサーカメラ写真を用いたマッチングゲームも楽しく行えたようでした。

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一昨日、母島南崎の海鳥調査に現地スタッフが入りました。ここ数年、巣立ち雛の数は右肩上がりに増えていて、6月下旬には多数のカツオドリが見られていたため期待が高まっていましたが、今年確認できたヒナは2羽でした。6月まで海鳥保護フェンスの修理作業を行なっていたことに加え、例年に比べて長く降水量の多かった梅雨や西之島の噴煙、気温が高めで、8月下旬になってもまだ接近した台風がないことなど、何か自然環境の変化も影響したのかもしれません。2羽のヒナが順調に成長し、無事巣立ちを迎えられることを願っています。

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2年前の春ねこまちで生まれた子猫を譲渡した家の小学3年生になる島っ子が、ねこまちに体験学習にやってきました。夏の自由研究を【猫の体のひみつ】とういうテーマで進めていたところ、ねこまちのことを調べたくなった…と連絡が入り、朝のネコのお世話を体験することになりました。事前に『野鳥もネコもすくいたい!〜小笠原のノラネコ引っこし大作戦〜』(高橋うらら著、株式会社学研教育出版発行)を読んで、ネコプロジェクトにも理解を深めてやってきました。トイレ掃除、エサやり、食器洗い、室内掃除を行いましたが、ごはんを細かく計っていたことにびっくりしたそうです。自由研究はどんな風にまとめられるでしょうか?

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― 小笠原ネコを引き受けていただいた里親さんから、新しい生活の様子が届きましたのでご紹介します ―

島ネコNo.968【ロクちゃん】(父島奥村出身)

島ネコNo.973【ようたちゃん】(父島ねこまち生まれ)

動物病院から里親紹介して頂き、この度、さかなくん、ジョーくんを迎える事が出来ました。さかなくんは、名前改め、ロクになりました。ジョーくんは、ようたになりました。家に来て、約一か月が経ちました。毎日元気良く、2人で遊んでいます。食欲旺盛で、すくすく成長しております。お互い、とても仲がいいように見えます。故郷が同じなのが分かるのでしょうか?コロナ騒動が落ち着いたら、一度、小笠原を訪れてみたいと思っております。