2021年11月

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― 小笠原ネコを引き受けていただいた里親さんから、新しい生活の様子が届きましたのでご紹介します ―

島ネコNo.951【きなこちゃん】(父島西海岸出身)

ご無沙汰しています。私は昨年東京町田に来た「なのは」です。覚えてくれていますか。昨年6月から青木先生の近くに住む人にとても可愛がられて幸せに暮らしています。名前も「なのは」から「きなこ」に変わりました。でも、まだお母さんやお父さんには甘えられません。膝の上にも乗っていません。大事にされているのに何故か自分でも分かりません。その内、お母さんの膝の上で丸くなれるでしょう。その時にはまたお知らせします。(きなこ)

毎日、きなこに癒されています。我が家に来て1年半になりますが、漸く触れるようになりましたがまだ膝の上には来てくれません。きなこがその気になるまで気長に待ちます。昨年11月から12月の半ばまで1ヶ月脱走して一時は諦めましたが無事に帰ってきました。今は元気に暮らしています。美人になりました。(お父さん)

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― 小笠原ネコを引き受けていただいた里親さんから、新しい生活の様子が届きましたのでご紹介します ―

島ネコNo.1059【カイルちゃん】(父島時雨山出身)

2021年6月に小笠原猫のカイルがうちに来ました。始めは3ヶ月ほど、ちっとも体を触らせてくれませんでした。それはそれで野生猫らしくかわいくて、「ずうっとこのままでもいいよ」と思っていました。ところが、8月のある日、無理やり抱っこをして、頭や背中をなでていると、喉を鳴らしてくれ、それから一気に甘えん坊の猫になっていきました。今では毎日愛情をぶつけてきてくれる(頭突きで)ので、しっかり受け止めています。これからもカイルを大切にしていきます。

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母島小学校5年生は、毎年秋にネコプロジェクトを学んでいます。事前にマイケル絵本を読み、前日2時間のレクチャーを受け、活動について理解を深めたうえで、ネコ対策が最初に行われた南崎まで赴き体験学習を行なっています。ロータリーから遊歩道を歩いて1時間、さらに海岸を上がって海鳥繁殖地手前に設置された海鳥保護フェンスに到着します。ネコ捕獲のためのカゴ罠やセンサーカメラの説明を受け、フェンス内ではかつてマイケル(茶トラのノネコ)が海鳥を引き込んでいた窪地にできたオナガミズナギドリの巣穴をそっと観察しヒナを確認しました。また少し離れた草地にはカツオドリも1羽降りていました。ネコ捕獲現場、繁殖地の野生動物の観察を体験し、地元の子供達はどんなことを感じたでしょうか?

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― 小笠原ネコを引き受けていただいた里親さんから、新しい生活の様子が届きましたのでご紹介します ―

島ネコNo.1081【龍彦ちゃん】(父島三日月山出身)

父島で捕獲された黒猫の傑くんを、動物病院を通じて 11月3日に譲り受け、7月に亡くなった先代の黒猫、龍之介から一文字引き継いで、龍彦と名付けました。うちに来てしばらくは、事前に用意していた箱の中に引きこもって、手を入れると猫パンチされていましたが、先住猫(漱石)のことが大好きで、戸惑う漱石にめげずにすりすりアタックを繰り返し、つれなくされて慰めてあげているうちに、少しずつ人に撫でられることにも慣れてきたようです。日に日に行動範囲も拡がり、ご飯ももりもり食べて、毎日とても健康なうんちをしています。ねこまちのスタッフの方々を始め、日頃から小笠原猫の保護のためにご尽力いただいている方々に、心から感謝申しあげます。

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ねこまち西側掲示板には、10cm四方のタイルに東京に搬送したネコの絵を描いてもらい展示しています。搬送した全てのネコを描くことは難しいので、毎年それぞれの引き受け動物病院から1-3頭程度を選んで、島に暮らす人に描いてもらっています。今年も新作が出来あがり、展示に向けて焼き付けなどの準備を行なっています。