水面付近を素早く飛翔する姿は美しい
2003年5月22日、南島の陰陽池で、小笠原諸島初記録となるクロハラアジサシ Sterna hybrida 1羽が観察されました(写真)。中国大陸等の東南アジアで繁殖する日本ではまれな旅鳥(たびどり)です。小笠原で夏に良く見られるクロアジサシより一回り小さく、観察された鳥は、黒い帽子と白い頬、赤いクチバシと足が大変良く目立つ夏羽で、アジサシ類特有の軽やかなホバリングと水面降下を繰り返していました。また、7月4日には母島乳房ダムでも観察されました。