カツオドリ Sula leucogaster

繁殖種  樋口(1984)

 小笠原で最もポピュラーな大型の海鳥。返還20周年のときにはシンボルマークの図柄にもなった。成鳥は腹部と翼下面の一部を除いて全身がほぼ黒褐色をしている。脚は黄色い。雌雄ほぼ同色だが、雄は顔の裸出部が青く、雌は黄色をしている。飛んでいるときには、上面は一様に黒いが、下面は腹部と雨覆と呼ばれる部分が白色で、黒と白のコントラストがはっきりしている。若鳥は褐色みを帯びて不明瞭。小笠原では北之島から南硫黄島まで広い範囲で繁殖している。

季刊誌i-Bo9(小笠原の海鳥)より抜粋