アカアシカツオドリ Sula sula

  樋口(1984)

 カツオドリとほぼ同大で、一見アオツラカツオドリと似ているが、成鳥は風切の初列と次列のみが黒褐で、尾と3列風切が白いためアカアシカツオドリの方がより白く感じる。雌雄同色。嘴がやや細く淡青色をしていて顔の裸出部は赤みがかる。脚はその名の通りに赤い。若鳥は全体に灰褐色である。船のマストにもよく止まり、巣は樹上に小枝などで作る。石垣島の南にある仲ノ神島で少数が繁殖している。小笠原での繁殖記録はないが、今後報告される可能性は大きい。

季刊誌i-Bo9(小笠原の海鳥)より抜粋


2004年7月8日 沖港 撮影:青木 修

 白いからだに、名前の通り赤い足が特徴のカツオドリ。母島沖合で秀洋丸のマストにとまって、そのまま沖港までただ乗りしたとか。以前おがさわら丸でも同じようなケースがある。火山列島では時折見かけるが、父島や母島まで飛来することは稀である。

季刊誌i-Bo12(BBC)より抜粋