ヒシクイ Anser fabalis

  樋口(1984)

2006年1月28日 父島洲崎 撮影:金子タカシ

 ツンドラ地帯で繁殖し、日本へは冬鳥として飛来する大型のガンの仲間。国の天然記念物・絶滅危惧種。宮城県の伊豆沼などが越冬地として有名。湖沼や水田などで水草、種子、葉などを食べる。名前の由来は沼に生えているヒシの実を食べることから。体は暗褐色で、嘴の先と脚がオレンジ色。小笠原では希であるが、これまで聟島と父島で記録がある。今回は父島洲崎にて1月より3月中旬現在まで1羽が観察されている。小笠原群島における他のガン類の飛来例としては、インドガン、コクガンが知られている。

季刊誌i-Bo16(BBC)より抜粋