アホウドリ Diomedea albatrus

繁殖種  樋口(1984)

翼開長2.4m,全長約100cm,体重5〜7kg。
 北太平洋に生息する3種の中では最大。全身ほぼ白色だが、翼上面や尾羽の先端部は黒い。くちばしは桃色ないし淡紅色で、先端が水色。幼鳥は全身黒褐色で成長とともに羽色が変化する。乱獲(羽毛採取)により一時は絶滅したと考えられたが、伊豆諸島鳥島で奇跡的に生き残り、長期間の手厚い保護の結果、推定1500羽以上に回復した。現在、伊豆諸島鳥島と尖閣諸島の2ヶ所で繁殖する。小笠原では乱獲で繁殖群が消滅したが、近年ごくわずかだが飛来がある(ただし未繁殖)。現在は、飛来地への上陸を禁止するなどの積極的な保護策が必要な段階にある。

季刊誌i-Bo11(生物絵巻)より抜粋