2017年5月

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砂の上のキャタピラが母ガメの足跡、「棒3本」が産卵巣の目印です。

IBO十数年の念願かない、島に野生動物とペットの両方を診てもらえる場所ができました。今月16日にオープンした「小笠原世界遺産センター」の中の「動物対処室」。規模は小さくとも内地に行かずに治療が受けられるのは、とりわけ野生動物にとって画期的です!

セレモニーには都獣医師会、母島在住のドクターたちも勢揃い。その出港前夜の宴帰り、渇水続きの島には待望のどしゃ降りの中、Bonin Petral(シロハラミズナギドリ)が1羽保護されました。電線に衝突したのか後頭部にライン状の擦傷がみられたものの、大きな外傷はありませんでした。また、お腹に抱卵班(卵を温めるための脱毛部分)があり、なるべく早く、ただしまた事故にあわないよう、翌日雨が上がるのを待ちました。

夜の放鳥となってしまい前浜へ来てみると・・・なんと、すぐ横でアオウミガメの吐息が!こちらもまさに産卵中、静かに離れました。

砂浜から夜空へ飛んだシロハラは鳴きながら湾内を旋回し、高度を上げていきました。メインストリートから30mの浜でも野生の生き物たちとヒトとが重なる、そんな島です。

 

【IBO鳥獣レスキュー】080−2035−8078

 

Special Thanks:母島、父島そして都内のドクター方、獣医療に関わる皆さま