2019年1月

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航路上〜停泊中の海鳥迷い込みは引き受けます!

19日、小さな“絶海の孤島”に大きなニュースがありました。定期貨物船「共勝丸」が生まれ変わって初めての入港です。
*先代は貨客船で所要時間未定(最低2泊〜、刺身と漬け物の食事付き)でした!

往路は建築資材や危険物(ガソリン、プロパンガスなど)を運び、今回のように、一月近いおがさわら丸ドック中には郵便物も引き受けます。
復路は廃車やリサイクル品(缶、ペットボトル、ダンボール他)産業廃棄物を満載し、小笠原の目指すリサイクル立島を下支えしてくれています。

新船を迎えた岸壁では、ささやかなセレモニーと内覧会。

3.11東北大震災。
いつものように貨物を満載して出航していた共勝丸は、津波が襲った母港石巻へ帰らず、「島の人たちの待つ荷物を届けよう」とそのまま南下してくれました。

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これまでにも定期船や自衛艦など、沿岸を航行する船にシラオネッタイチョウ(熱帯域で繁殖)やコシジロウミツバメ(三陸沖など)が迷い込んだ事例があります。
傷病対応は基本的に有人島に限られますが、私たちのライフラインでの事故はできるだけ受け入れたいと思います。

ただ、受け入れがたいケースもあります。二見港に入った海外のクルーズ船が直接接岸できるようになり、人間だけでなく、招かれざる客もポンと簡単に降りられるようになったのです。
来月早々に南極航路、その後もチリ周遊、イースター島経由、南太平洋航路、初夏にはカムチャッカ、アラスカなどから続々と入ってきます。

それらをどう防ぐかは先手必勝。なのに未だ具体策がない。

Special Thanks:株式会社 共勝丸、先代乗組員の皆さま

【IBO鳥獣レスキュー】080-2035-8078(6時〜22時)
[IBO事務所]04998-2-3779(平日8-17時)

 

 

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〜子ども達が大人になっても、この森があり続けるように〜

きのうの父島は久しぶりのどしゃ降り。雨の上がった森に、オオコウモリが1頭かえっていきました。

昨年10月12日に「有刺鉄線にひっかかってた」と運び込まれた、やんちゃなオオコウモリ。保護された場所にちなんで「うちゅう」と名づけました。

翼膜の付け根に大きな穴が2つ開き、足がパンパンにふくらんでいました。その夜、一般診療が終わって駆けつけたドクターも、「これは、翼が壊れていくパターンか・・・」。
それから休日返上での治療が始まりました。

幸い成長期の体は予想以上の回復力をみせ、翼もやや凹んだものの、穴がつながり、ふさがっていきました。

ほぼ一月で治療が終わり、その後はようすをみながらフライングケージでの訓練へ。これまで保護された中でも抜群の運動神経!さらに一月の間に、自分から飛び始め、小さなケージの中でUターンして戻ってくるまでになりました。

次回がないよう祈りつつ、でなく行動しつつ、今後のmodelとなる事例でした。

Thanks:JAXAの皆さま、オオコウモリ博士たち(おが小3年生29人)
Special Thanks:荒井ドクター&対処室スタッフ、希少種保全に関わる皆さま

【IBO鳥獣レスキュー】080-2035-8078(6時〜22時)
[IBO事務所]04998-2-3779(平日8-17時)

明けましておめでとうございます。
今年も宜しくお願いいたします!

2018最後の出動は、こんな現場でした。
メジロ成鳥がレンガの上でボーッと丸くなっています。
2階のスモークの窓には雲・・・でも、飛んでいるメジロの眼にはきっと、
向い側の木々の緑が映っていたのでしょう。

「めっちゃ可愛くて写真撮りまくり〜」
ちょっと焦ったけれど、お陰でメジロは轢かれずにすみました。
身体をはって守ってくれて、ありがとう。

別の通りには、島の素材で作った、こんな素敵な正月飾りがありました。

そう言えば・・・暖簾(のれん)のあるガラス戸には、あまり出動したことがないような。

皆さんにとっても、島の生き物たちにとっても、明るい一年となりますように!!

Thanks:FちゃんのAちゃん&お店番のお友だち、Gさん

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