2019年4月

この春、3月末にはやはり自衛隊でメダイチドリが保護されています。

湾口の大きな芝地は、荒天を越えてきた彼らにとっても、やっと辿りついた絶海の孤島のランドマークなのでしょうか。

動物対処室のドクターにも処置して頂きましたが、残念ながら翌朝すでに死亡。

父島唯一のバンダー千葉氏にとっても、初めての個体だったそうです。

Special Thanks:自衛隊父島基地分遣隊、荒井獣医師

 

【IBO鳥獣レスキュー】080-2035-8078(6時〜22時)
[IBO事務所]04998-2-3779(平日8-17時)

 

今年度の対応は、ちょっと意外なツバメチドリで始まりました。

まるで歌舞伎役者の隈取りのような黒いラインと嘴の赤、一度見たら忘れられない顔立ち。

小笠原ではほぼ毎年みられる旅鳥で、沖縄では繁殖記録もあるそうです(『日本の鳥550水辺の鳥』による)。

4日の朝、やや内陸の小さなお家の軒下で1羽保護され保温・補液を試みたものの翌日死亡。

2日、4日と自衛隊のヘリポートで死亡個体が回収され、月半ばになって母島でも保護・回収事例がありました。

いずれも長旅のあと力尽きたようです。

Special Thanks:自衛隊父島基地分遣隊の皆さま

 

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小笠原は春=巣立ちの時期=バードストライクの多い時期を迎えています。

3月24日の早朝、宮之浜道分譲地入口でうずくまるハトが保護されました。引き込み電線に衝突した可能性が髙いのですが、取り急ぎ、フェンス衝突を防ぐために虎テープを張りました(村環境課・環境省・IBO・荒井獣医師による)。


ちょっとものものしい感じですが、ハトの視認性を上げるための苦肉の策です。

カラスバトはそのたくましい胸筋で林の高さスレスレを狙い、木立の間をすり抜けるように猛スピードで飛んでいきます。ハトをよく見かける&よく声を聴くエリアの皆さま、朝夕の薄暗い時間帯はゆっくり運転してください。
万一、ハトの出現、ニアミスがあったときにも情報をいただけると助かります。

ハトは左翼の1ヵ所が折れていたため、荒井ドクターの処置を受けた後、上野動物園内の動物病院に搬送されて治療を受けています。

Special Thanks:ハトを見つけてくれたPちゃん&Sさん、搬送に関わる皆さま

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