飼育舎の増設が必要になったわけ

第2回オガヒワWSで、喫緊の課題として、「域外保全の拡大加速が必要」とのコメントがありました。ざっくり言えば、単純に繁殖飼育施設を増やすこと。逆に言えば、現在飼育施設が、絶対的に不足している、なにをするにも、飼う場所がないとはじまらない、というわけです。この背景には、2021年からの4年間で苦しい誤算がありました。捕獲された野生個体では、混群飼育や、複数の♂の同時飼育は難しく、さらに、隣接ケージでのペア飼育が困難であることがわかったのです。互いに、鳴き声や行動で干渉して大喧嘩になってしまうのです。野外では群れているが、特に繁殖期には別のルールがあるらしい? また、彼らの繁殖期の縄張りとしては、隣接施設はありえない距離感なのかもしれない? そんなことが判明してから、アイランズケアの川口大朗氏に聞くと、「そう言えば、屋外で同じ林内で2つの巣をみたことがない」とのこと。基本的なNG事項がわかるのは、とても素晴らしいことなのですが、計画設計を白紙に戻すような新知見に、関係者一同、衝撃を受けました。IBOでは設立20年目にして、やっと設置したばかりでの野生傷病鳥獣室を、再改修して、オガヒワ飼育舎をつくることを決めました。 写真:10月に完成し、オナガミズナギドリの巣立ち期1シーズン使用しただけで、改修となった傷病ルーム。まだ、思い出はないけれど、ウン十年越の待望の部屋だったので思い入れはありました。残念ですが、ここでオガヒワを繁殖にチャレンジです!!
