2025年10月

Picture

IBOで民間助成金を得てスタートした新飼育舎づくり2棟のうちの2つ目は、次ぎにつながる試験的な物をつくりたい、と考えていました。単管パイプハウスとコンテナの組み合わせをスタートするも諸問題で断念。それでもイメージの暗中模索を続けました。9月には内地でコンテナハウス展示を見たり、農業ハウスを見たり、トレーラーハウスの展示場を回りました。最後に訪れた東日本最大級と言う栃木市の展示兼工場は魅力的なトレーラーハウスで一杯でした。素晴らしく可能性を感じたものの、価格的にとても無理(涙)・・と諦めて帰りかけた時に、展示場の隅でとっても小さな一品!?を見つけました。それは、災害対策用に被災地のトイレ及び電源車として試作されたコンパクトトレーラーでした。トイレ4つと充電式バッテリーと空調を備える、時代を見据えた新企画に驚くとともに、我田引水ながらオガヒワの試験的な飼育舎として強く引かれました。ただし、それは、カタログもない販売前の試作車だったのです!?

Picture

(公財)JAC環境動物保護財団の2025年度の助成採択が夏に決まり、すぐに、新飼育舎2つの準備にとりかかりました。2021年の域外保全開始時に小笠原支庁が目標にしたのは、年に5ペアによる飼育・繁殖でした。当初の目途では2施設内の隣接するケージで、5ペアはいけるだろう、と踏んだのです。しかし、繁殖期のヒワの特性から、1繁殖期当たりの繁殖試行を行うペアの数は、「複数ペア/1施設の繁殖飼育」想定から、「1ペア/1施設」へと修正が必要になりました。修正後の計算では、支庁の2施設で可能な繁殖数は2ペアなので、もしIBOで、3つの飼育舎を持てれば、父島内に計5つとなり、2021年当初の目標を達成することが出来ます。新飼育舎を2棟つくるのに当たり、1つは計画通り、現状で最良と思える知見を取り入れた実績重視の屋内飼育舎としました。

写真は、2025年春に独自に作成したIBO飼育舎1号