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小笠原に関わる研究をされている研究者・調査者のみなさまへ

2021年8月14日、小笠原村より「緊急事態宣言」が出され、8月24日〜9月6日の間、「村内コロナウイルス一掃期間」が設定されました。以下のリンクをご覧ください。

https://www.vill.ogasawara.tokyo.jp/panel-top_urgentnotice/【小笠原村緊急事態宣言】「村内コロナウイルス.html/27995/

https://www.youtube.com/watch?v=pB38DqR-e34

現在から(8月20日竹芝発含め)、一掃期間終了までの間に来島調査を計画している小笠原研究者、調査者のみなさまにおかれましては、現在の島内状況ならびに、「村内コロナウイルス一掃期間」の設定が目指すものにご理解を賜り、調査日程等の再考を頂きますようお願いしたします。

特別展「絶海の自然 硫黄列島をゆく in 小笠原」開催のお知らせ

 小笠原諸島の硫黄列島は、硫黄島とその南北に位置する北硫黄島・南硫黄島の3島からなります。北硫黄島は戦前まで人の暮らしがあり、硫黄島は太平洋戦争の激戦の地、そして南硫黄島は人が定住した歴史を持たない原生自然の島です。異なる歴史を辿った3島の自然はこれまで謎に包まれていました。近年、東京都などによって北硫黄島と南硫黄島の自然環境調査が繰り返し行われ、生物相が明らかとなってきました。硫黄列島は、誕生間もない西之島と、より歴史の古い小笠原群島との間に位置する若い島々です。硫黄列島の自然を調べることで、小笠原諸島の生物進化や生態系保全の手がかりを得ることができます。特別展では、最近の調査成果をもとに硫黄列島の魅力をお伝えします。

この特別展は、2021年7月から10月にかけて、神奈川県立生命の星・地球博物館において開催された特別展の里帰り企画です。同博物館で展示された解説パネルや標本を再構成して開催いたします。

開催期間:2022年4月30日〜2023年3月
開催場所:小笠原ビジターセンター

『新種の淡水ヨコエビ類2種報告 小笠原諸島の河川から』

 小笠原諸島の兄島、父島、母島の河川淡水域から、新種のヨコエビ類が2種発見されました。この2新種は、広島大学の富川光博士と小笠原自然文化研究所の共同研究により、ドイツの国際動物学雑誌(Zoologischer Anzeiger)に論文として報告されました。https://doi.org/10.1016/j.jcz.2021.12.005
 新種は、オガサワラメリタヨコエビ(Melita ogasawaraensis)、ヌノムラメリタヨコエビ(Melita nunomurai)と命名しました。オガサワラ(種小名 ogasawaraensis)は産地の小笠原諸島を表しています。ヌノムラ(種小名 nunomurai)は、甲殻類分類学者の布村昇博士にちなんでいます。布村博士はオガサワラフナムシやオガサワラコツブムシなど、小笠原諸島の固有甲殻類を数多く新種記載されています。
 メリタヨコエビの仲間は世界から約60種報告されていますが、多くは海産種または汽水種で、淡水種はこれまで6種しか知られていませんでした。今回の発見は、国内から初めての淡水産メリタヨコエビ類の記録となりました。論文では、同時に琉球諸島からも淡水生の2新種(ミヤコメリタヨコエビ、オキナワメリタヨコエビ)を報告しています。
 遺伝子の解析から、小笠原産2新種はそれぞれ独立して小笠原諸島の淡水域に侵入したと考えられます。研究グループでは、幅広い塩分耐性を持つ汽水種が、過去に海流によって小笠原諸島にたどり着いた後、淡水種へと進化したのではないかと考えています。
 小笠原諸島の自然環境は、主に外来種問題によって危機的な状況が次々と発覚し、日々懸命な保全活動が行われています。一方で、未だにこのような新発見があり、世界自然遺産にも登録された同諸島の生態系の奥深さを表しています。

オガサワラメリタヨコエビ Melita ogasawaraensis Tomikawa & Sasaki, 2022 
ヌノムラメリタヨコエビ Melita nunomurai Tomikawa & Sasaki, 2022

オガサワラカワラヒワ保全に向けて

2020年5月にオガサワラカワラヒワが小笠原固有種であるという研究成果が発表されました。

これまでカワラヒワの1亜種とされていましたが、実は106万年前に分岐した独立種で、体のつくりなどもカワラヒワとは異なっていたこともわかりました。

しかし、固有種であると判明したばかりのオガサワラカワラヒワは、すでに絶滅に瀕しており、小笠原諸島全体でも残り200羽程度だと推定されました。

そのため「オガサワラカワラヒワ保全計画作りワークショップ実行委員会」を立ち上げました。

詳しくは「オガサワラカワラヒワ ~絶滅阻止限界点への挑戦~」のHPをご覧ください。

https://ogasawara-kawarahiwa.jimdofree.com

写真絵本『おどろき!おもしろい!小笠原の水の生きもの』発刊のお知らせ

 この度、写真絵本『おどろき!おもしろい!小笠原の水の生きもの』を発刊いたしましたのでご案内させて頂きます。IBOでは2011年から、島っ子に向けた小笠原の自然に関する副読本づくりを進めています。今作は、『オガサワラオオコウモリ森をつくる』、『アカガシラカラスバトの棲む島で』に続く3作目、自費出版・小笠原の生きものシリーズの2作目にあたります。控えめな存在ながら、人と同じく水を利用する仲間である川や海岸の生きものにスポットライトを当てました。これまでに撮りためた写真を使用し、彼らの興味深い世界を島ライター有川美紀子さんに綴って頂きました。イラストレーター池田泰子さんが描いたオガサワラヨシノボリや川の風景も必見です。今後は島内で実施する観察会で配布し、水辺の学習や保全に役立てて行きたいと思います。

 ご希望の方には父母IBO事務所にて税込み1300円でお渡しいたします。島外の方でしたら、送料250円を足して頂ければ発送いたします。島外でご希望の方は、i-bo@ogasawara.or.jpまでご連絡ください。

特定非営利活動法人(NPO法人) 小笠原自然文化研究所
〒100-2101
東京都小笠原村父島字西町
光子ハウス1号
Tel&Fax:04998-2-3779
e-mail:i-bo@ogasawara.or.jp