今シーズンの母島南崎

母島南崎の海鳥繁殖地では、今シーズンもカツオドリの繁殖がみられています。昨日、遠望での観察で抱卵している可能性のあるカツオドリの雌雄一羽ずつを確認しました。海鳥繁殖地を保護する柵の周辺では、先月と今月4kgを超えるサイズのネコが捕獲されており、繁殖地の安全な環境を引き続き維持しつつ、今年もヒナの誕生と無事な巣立ちを迎えられることを願っています。


母島南崎の海鳥繁殖地では、今シーズンもカツオドリの繁殖がみられています。昨日、遠望での観察で抱卵している可能性のあるカツオドリの雌雄一羽ずつを確認しました。海鳥繁殖地を保護する柵の周辺では、先月と今月4kgを超えるサイズのネコが捕獲されており、繁殖地の安全な環境を引き続き維持しつつ、今年もヒナの誕生と無事な巣立ちを迎えられることを願っています。

おがさわら丸が今月9日からドック入りしており、3週間以上にわたって東京へのネコ搬送ができない状況が続いています。そんななか、比較的大きなサイズのネコの捕獲が相次ぎ、現在ねこまちは満員となっています。父島では、中型の箱罠を警戒する“トラップシャイ”なネコへの対策として、昨年秋から新たな捕獲器を導入しました。試行錯誤を重ねながら運用を続け、その成果が少しずつ現れています。また母島では、海鳥の繁殖期を迎えた南崎において、長年追跡してきた4kgを超えるネコの捕獲に成功しました。出産・子育て中のメスを除く10匹はすべてオスネコです。サイズの大きなオスネコたちは、なかなか警戒心を解いてくれませんが、それぞれに個性があって可愛らしいです。

小笠原でネコを飼いたいと考えている方、島内でネコの譲渡を受けて飼い始める方、本土からネコを連れてきた方や移住される方に向けて、小冊子「小笠原ねこ手帳」を作成しました。この冊子では、小笠原におけるネコ対策や適切な飼い方、ネコの特徴や特性、病気・健康管理や動物対処室の利用方法などを掲載しています。今後、飼い主の皆さんへの説明や相談の際に活用していきます。

左)オガサワラオオコウモリ 右)アカガシラカラスバト
日曜日の夕方、ねこまちでのお世話を終えての帰り道。道路脇の草むらでガサガサと音が聞こえました。そっと近づいてみるとアカガシラカラスバトが1羽、エサを探して歩き回っていました。そのまま薄暗くなった空を見上げると、三日月山の方からオガサワラオオコウモリが次々と飛び立っていく姿も見えました。足元にハト、空にコウモリ。ネコ対策の保全対象種である2種類の野生動物を、こんなふうに同時に見られたことにしみじみとした気持ちになり、ねこまちでの活動も、こうした風景につながっている…と思いながら、ゆっくりと家路につきました。

左)竹芝客船ターミナルの動物持込申告窓口
ノネコ問題の教訓を生かし、小笠原の大切な自然を守るために、小笠原村ではペット条例に基づいた動物の適正な管理を進めています。これまで試行してきた「動物の持込み申告制度」が令和8年度から義務化されました。対象は、犬・ネコ・鳥・昆虫などのペットに加え、家畜や教育・福祉に使われる動物も含まれます。小笠原へ動物を持ち込むときは、オンラインでの申告か、おがさわら丸出港日に竹芝客船ターミナルで事前に申告をお願いします。