最新情報

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22日おがさわら丸入港日午後、「8年前に母島のネコを譲り受けて飼っているんですが…」と飼い主さんがねこまちを訪ねてくれました。愛猫は2016年4月7日に母島北進線庚申塚で捕獲されたオスの黒ネコ(No.614)。島名「匠」をそのまま使ってくれていて、推定9歳の匠くんは甘えん坊で元気に過ごしているそうです。東京搬送の際に動物病院に渡している捕獲地点地図とねこまちでの飼養記録は、今でも大切に保管してくれているそうで大変嬉しく思いました。今回の旅の目的のひとつにねこまち訪問があり、今日は愛猫のふるさと母島にも行ってみると話してくれました。

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捕獲許可プレート交換と同時に行われた3月のセンサーカメラデータの回収作業。父島でのデータ解析では、南部山域で3組の親子ネコが確認されました。1年を通して温暖な小笠原では、通年でネコの出産子育てが行われていますが、やはり春に繁殖のピークがあります。3組11匹の子ネコの中には白毛の混じる黒白ネコが再び撮影されました。サイズ的にこれから1-2ヶ月の間に母ネコと別れて兄弟同士から子ネコ単独で活動する時期に入ります。捕獲チャンスが多いこの時期の捕獲に期待します。

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ノネコの捕獲には、毎年環境省に捕獲申請を行い捕獲許可を受ける必要があります。許可を受けた期間や許可番号、鳥獣の種類などを記したプレートを捕獲カゴに掲示することになっており、プレートの交換が新年度最初の仕事になります。母島で200台、父島では750台の捕獲カゴへのプレート交換が数日かけて行われました。

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― 小笠原ネコを引き受けていただいた飼い主さんから、新しい生活の様子が届きましたのでご紹介します ―

島ネコNo.1194【モカちゃん】(母島御幸之浜出身)

2/22(金)にわが家の一員になりました。一茶をあらためモカと名付けました。すごく元気な子で食欲もすごくあり、遊んでほしくて先住ネコを追いかけ回しています。甘え上手でひざの上にも乗ってきてくつろいでいます。夜も私と布団の中で寝たりコタツの中で先住ネコといっしょにいたりします。少しずつですが、自分の名前も理解している様子です。このまま元気ですくすくと大きくなってほしいです。

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父島ではサークル活動のひとつとして毎月1回、幼児から小学校低学年を対象にした“おはなし会”が開かれています。3月は旅立ちの季節として、島で長い間行われている活動を知ってもらいたいという思いで「島ネコマイケルの大引っ越し」の紙芝居と、3月11日に起こった東日本大震災を忘れず心に刻んでもらいたいという思いから絵本「ハナミズキのみち」の読み聞かせ、さらに海へ旅立つ子ガメの姿に島を出て世間の荒波へ乗り出す子供達を重ね合わせた応援歌でもある「アオウミガメの旅♪♪」の寸劇と合唱が毎年行われています。それぞれの旅立ちを迎えた子どもたちの心に、ネコプロジェクトも少しでも残ってくれれば…と思います。マイケルのお話を取りあげてくださるスタッフの皆さまに感謝いたします。


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