最新情報

Picture

― 小笠原ネコを引き受けていただいた飼い主さんから、新しい生活の様子が届きましたのでご紹介します ―

島ネコNo.1240【氷音ちゃん】(父島夜明山出身)

3月15日に動物病院にお迎えに行き、うちの子になりました。名前は色々と考えましたが、かっこいいのでつけていただいた名前で呼んでいます。子猫っぽさが抜けないので氷音坊と呼んでいますが(笑)。お陰様で私たちにも慣れ、へそ天したり、かなりリラックスした姿を見せてくれるようなりました。夫に絶大な信頼を寄せているようで、お風呂の時は出待ちもします!迎え入れて以来、小笠原がぐっと身近に感じられるようになり、折に触れて思いを馳せるようになりました。

…飼い主さんは、2月11日に開催されたよみうりカルチャー公開講座「猫学」を聴講され、小笠原ネコプロジェクトに関心をお寄せいただき、氷音(ひお)ちゃんをお引き受けいただきました。

Picture

小笠原ネコの東京への引っ越し作戦において、おがさわら丸は欠かせない存在です。2005年から始まったネコの引っ越しは、20年間で1129頭となりました。小笠原海運株式会社様にはプロジェクト初期の頃からネコの海上搬送にご協力をいただき、現在もひと便2頭の無償搬送を行なっていただいています。午後から父島営業所に伺い2024年度の感謝状を贈り、今年度も変わらぬご協力をお願いしました。

Picture

父島ではサークル活動のひとつとして毎月1回、幼児から小学校低学年を対象にした読み聞かせを行う“おはなし会”が開かれています。3月は旅立ちの季節として、島で長い間行われている活動を知ってもらうことを目的に「島ネコマイケルの大引っ越し」の紙芝居と、3月11日に起こった東日本大震災を忘れず心に刻んでもらうことを目的に絵本「ハナミズキのみち」の読み聞かせ、さらに海へ旅立つ子ガメの姿に島を出て世間の荒波へ乗り出す子供達を重ね合わせた応援歌でもある「アオウミガメの旅」の寸劇と合唱が毎年行われています。今年は紙芝居も新しくなり、紙芝居の最後に東京に行ったネコたちの様子や活動による成果を子供達に伝えました。幼児に分かりやすく説明するのはとても難しいのですが、終わってから「えほんをよんだことがあるけど、きょうおはなしをきいて、よくわかるようになりました」と伝えてくれた5歳の男の子がいました。マイケルのお話を取りあげてくださるスタッフの皆さまに今年も感謝いたします。

Picture

「猫の日」のねこまちには、親子ネコが滞在しています。母ネコ;ふうなちゃんは1月26日父島夜明山で捕獲されました。山中のスタッフからネコ捕獲を伝える電話がかかってきた時は、その興奮した声に、すぐにネコが捕獲されたことが分かりました。「捕獲を確認した時は、夜明山に響き渡るような声で叫びましたよ!」と下山後に話してくれました。前日からの雨で被毛が濡れた状態で、ねこまちに運び込まれた灰白ネコは、傍からみても妊娠が疑われる大きなお腹をしていました。そして29日朝、トイレの中で授乳するふうなちゃんと子ネコ4匹を確認しました。センサーカメラ写真からおよそ1歳のふうなちゃんは初産と思われ、体調がイマイチながら甲斐甲斐しく子育てを続けていて、子ネコたちは順調に成長しています。ねこまちで子育てを見守るたびに、これを森の中でやっているのだから母ネコは本当に逞しい…といつも感じてしまいます。この子ネコたちは、来週から島内で飼育希望者を募集する予定です。

Picture

「島ネコ マイケルの大引っ越し」の絵本を使った大型紙芝居は、2010年6月のねこ待合所開所式の際、参加した子どもたちにこのプロジェクトを知ってもらうことを目的に作ったものです。その後は、父島のサークル“おはなし会”に引き継がれ、幼児から小学生を対象にした読み聞かせの中で使ってもらっていましたが、作成から14年以上が経過し、劣化が進んだことから作り替えることにしました。今年も3月旅立ちの季節のお話し会で使ってもらえる予定です。


1 / 10712345...102030...最後 »