最新情報

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― 小笠原ネコを引き受けていただいた飼い主さんから、新しい生活の様子が届きましたのでご紹介します ―

島ネコNo.942【カムイちゃん】(母島南崎出身)

2020年3月21日に我が家にやってきました!名前は【ユッカ】から【カムイ】に改名しました。先住猫は娘が名前を決めたので、今回は息子が名付け親です。可愛かった子猫時代は短いもので、食欲旺盛のカムイはすくすくと成長し、あっという間にデカくなりました♪姉となった先住猫【ベル】は、スレンダーで軽い身のこなしですが、ガッシリ体型のカムイは走れば「ドテドテ…」飛び降りれば「ドサッ」、そして「フギャ」と声が漏れてしまう、三枚目な感じでいつも家族を笑わせてくれます。カムイはおしゃべりが上手なので、猫と人間の会話が成立します。朝は必ず「ごにゃーん」と言って朝ごはんの催促をしてきます。意外なことに、カムイは他人が苦手で、宅配便の「ピンポーン♪」が鳴ると、慌てふためき必死の形相で隠れるビビりな子です。クールなベルと三枚目のカムイ、二人が毎日の生活を豊かにしてくれることに感謝しています。

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昨日、母島南崎海鳥繁殖地周辺に設置したセンサーカメラの撮影画像データを回収しチェックしました。4月15日以降、海鳥営巣地には営巣の下見なのか、カツオドリの飛来が続いているようです。ノネコの侵入を抑制する海鳥保護柵の周辺ではノネコの撮影はなく、ひと安心。今シーズンもたくさんのカツオドリが順調に繁殖できることを願っています。

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22日おがさわら丸入港日午後、「8年前に母島のネコを譲り受けて飼っているんですが…」と飼い主さんがねこまちを訪ねてくれました。愛猫は2016年4月7日に母島北進線庚申塚で捕獲されたオスの黒ネコ(No.614)。島名「匠」をそのまま使ってくれていて、推定9歳の匠くんは甘えん坊で元気に過ごしているそうです。東京搬送の際に動物病院に渡している捕獲地点地図とねこまちでの飼養記録は、今でも大切に保管してくれているそうで大変嬉しく思いました。今回の旅の目的のひとつにねこまち訪問があり、今日は愛猫のふるさと母島にも行ってみると話してくれました。

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捕獲許可プレート交換と同時に行われた3月のセンサーカメラデータの回収作業。父島でのデータ解析では、南部山域で3組の親子ネコが確認されました。1年を通して温暖な小笠原では、通年でネコの出産子育てが行われていますが、やはり春に繁殖のピークがあります。3組11匹の子ネコの中には白毛の混じる黒白ネコが再び撮影されました。サイズ的にこれから1-2ヶ月の間に母ネコと別れて兄弟同士から子ネコ単独で活動する時期に入ります。捕獲チャンスが多いこの時期の捕獲に期待します。

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ノネコの捕獲には、毎年環境省に捕獲申請を行い捕獲許可を受ける必要があります。許可を受けた期間や許可番号、鳥獣の種類などを記したプレートを捕獲カゴに掲示することになっており、プレートの交換が新年度最初の仕事になります。母島で200台、父島では750台の捕獲カゴへのプレート交換が数日かけて行われました。