2020年

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昨年10月の猛烈な台風21号によって全壊した母島南崎の海鳥保護フェンス。新たなフェンスが6月28日にようやく完成しました。フェンスがなかった期間、特に海鳥の飛来が始まる春先からは繁殖地手前に多くの捕獲カゴを配置し防衛、ネコ被害がないことを祈っていました。昨日、遠方からの調査では、カツオドリ7-8ペアの営巣の可能性があるようです。梅雨明け後は灼熱の炎天下で作業を行なっていただいた小笠原グリーンの皆さまに感謝いたします。

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上;設置中の「ねこ待合所」
下;2010年6月12日開所式の様子

遡ること10年…。小笠原では2010年から山のネコ「ゼロ」を目指し、通年のネコ捕獲に切り替えました。捕獲から東京都内の動物病院へ搬送するまでの間、ネコを一時飼養する施設が必要となり、「自然保護助成基金」を申請して中古のプレハブを購入、設置し「ねこ待合所」が出来あがりました。10年間に受け入れ、見送ったネコは862頭に及びます(事業開始からは、973頭になっています)。この間多くの課題にも直面してきましたが、変わらずネコの引き受けに協力してくださっている東京都獣医師会に所属する動物病院の先生はじめスタッフの皆さま、小笠原ネコたちを暖かく迎え入れてくださった飼い主の皆さま、東京へのネコ搬送にご協力くださる小笠原海運の皆さまに心より感謝いたします。どうぞ皆さま、引き続きのご協力をお願いいたします。

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― 小笠原ネコを引き受けていただいた里親さんから、新しい生活の様子が届きましたのでご紹介します ―

島ネコNo.893【コペルちゃん】(父島コーヒー山出身)

コペル君は痩せっぽっちではじめは隠れて警戒していましたが徐々に慣れてくれました。痩せっぽっちのチビちゃんは、今では食いしん坊!毎日台所のシンクに入って食べ物ないかパトロールが日課です。人間の食べ物にも興味深々で、うっかりすると取られてしまうので攻防戦を繰り広げていて大変です。すぐに手に噛み付いてくるクセがあり、手がボロボロですが、抱っこ大好き、膝の上で寝るのも大好きで、気が向くと私の鼻をペロリと舐めたり。だから、可愛くてあまり怒れなくて困ります。家族が行く所へついて回り、ストーカー行為も大得意です。話しかけるとお返事したり、愛嬌たっぷりで、外出から戻ると玄関まで大急ぎで迎えに来たり、本当に可愛らしいです。
大事な家族としてこれからも大切にしていきます。コペル君を保護して頂いてありがとうございました。素敵なご縁を頂きました事を感謝しております。コペちゃんに元気や幸せを毎日もらっていますよ!

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― 小笠原ネコを引き受けていただいた里親さんから、新しい生活の様子が届きましたのでご紹介します ―

島ネコNo.944【ジジちゃん】(母島乳房山東出身)

ジジと名付けました。最初は唸り声と威嚇で、小さいのに精一杯抵抗していました。遊ぶ時間を多くして、撫で撫でから始め、やっと抱っこ出来る様になりました。まあるいお目々がキュートです。シャーは、すっかりなくなりました。安心して下さいね。

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ノネコの捕獲には、毎年環境省から捕獲許可番号が発行されます。契約に基づき捕獲の有効期間や許可番号、対象とする動物種を記載したプレートの付け替え作業が毎年年度始めに行われます。幹線道路沿いの捕獲カゴは一旦ねこまちに引き揚げて洗浄し、プレートの交換が行われました。山中のカゴのプレート交換は順次行っていきます。

母島では、昨年秋の台風で壊れた南崎海鳥保護フェンスの補修作業が終わっておらず、これからのカツオドリ繁殖シーズンを前に捕獲地点の見直しが行われました。


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