2024年2月

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ノネコの生息数が低密度状態となっている父島。最近のセンサーカメラの撮影状況では、集落に隣接する三日月山や釣浜遊歩道ラインを含む北部山域ではノネコの撮影がなくなっています。また南部山域でも白い毛を含む個体が昨年12月の灰白ネコ捕獲以降写らなくなり、黒や茶トラネコが主になっています。個体識別が難しい状況となっていますが、かなりよいところまで追い込んでいる感じがあり、最近は月に1頭の捕獲が目標となっています。先月は捕獲がなかった父島ですが、今日待望のネコがねこまちにやってきました。エリア周辺のカメラに3頭ほどのネコが写ることから、これまで作業道が狭いなどの理由で捕獲ラインがなかった場所に先週新たに捕獲ラインを造り、26日に仕掛け、翌日2.8Kgの薄茶トラネコを効率よく捕獲することができました。1年ほど追跡していたこのネコは、南部山域3.5Kmほどを移動しており大きな成果となりました。

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昨年11月15日、母島で捕獲されたキジトラネコ;千秋ちゃんは、搬送先の動物病院がなかなか決まらず、ねこまちで新年を迎えたネコのうちの1匹でした。この間、捕獲時2.4Kgだった体重も順調に増え、痩せ気味の体も少しふっくらしてきて、常に妊娠を疑いながらお世話を続けていましたが、目立つ程にお腹も大きくならず、乳首の色の変化もなかったため確信が持てないまま過ごしていました。飼養期間が60日を超え、「さすがにここまできたら、やっぱり妊娠はしていなかったよね…」と思った矢先の1月16日(飼養63日目)、昼過ぎに訪問するとトイレの中から可愛らしい鳴き声が聞こえ、小さな黒ネコが千秋ちゃんに抱かれていました。珍しくひとりっ子で、千秋ちゃんは愛情をいっぱい注いで甲斐甲斐しく面倒をみていて、その様子は微笑ましく、我が子への気配りには感心してしまいます。母乳を独り占めして育った千冬ちゃんは生後4週で体重500gとなり日々成長が著しいです。

希望者があれば小笠原村内での譲渡を行う予定です。子ネコの譲渡に関しては、村内掲示板でご確認ください。

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昨年11月16日、誰が見ても妊娠中とわかる大きなお腹で捕獲カゴに入ったサビネコ;美鈴ちゃんが母島からやってきました。おがさわら丸出港日の捕獲で胎動も確認され、次のおがさわら丸での東京搬送は難しいと思い、3年ぶりのねこまちでの出産を覚悟しました。19日夕方3匹の子ネコを出産、甲斐甲斐しく面倒をみていて子育ては順調にいくかと思われましたが、出産から3日目、授乳やグルーミングで呼吸状態が悪化しているのが観察されました。一晩様子をみましたが状態の改善はなく、やむなく美鈴ちゃんは肺炎疑いで入院治療となり、子ネコ3匹のお世話はスタッフの手で行いました。10日間の入院で体調は改善しねこまちに戻りましたが、マンパワー不足ですでに子ネコたちは東京の動物病院に搬送していたため、親子再会…とはなりませんでした。初めから警戒心が薄めで、手で触れてのお世話が可能でしたが、退院後しばらくは刺激を避けて静養する日々を過ごしました。年が明けると撫で撫でや抱っこにも応じるようになり、最近は元気におもちゃで遊び、飼いネコのようにだいぶふっくらしてしまいました。長いお付き合いとなり心配することも多かったのですが、搬送先の動物病院がようやく決まり、今日出港のおがさわら丸に乗って東京に向かいました。淋しさもありますが、のんびり暮らせるお家を先生に探してもらって、幸せになってね…そんな気持ちで見送りました。