筑波大学大学院生ねこまち演習
2010年から始まった筑波大学世界遺産専攻の大学院生による小笠原自然遺産演習。コロナ禍の3年間はオンライン講義や時間短縮のプログラムで対応するなどしてきましたが、今夏は通常の講義とねこ待合所見学を行うことが出来ました。ネコプロジェクトが長期にわたる取り組みとなっているため、学生に伝える経緯や現状・課題は年々ボリュームがアップしてきています。来島後最初のプログラムとなりましたが、船旅の疲れもみられず熱心に話を聴き、多くの質問がありました。
2010年から始まった筑波大学世界遺産専攻の大学院生による小笠原自然遺産演習。コロナ禍の3年間はオンライン講義や時間短縮のプログラムで対応するなどしてきましたが、今夏は通常の講義とねこ待合所見学を行うことが出来ました。ネコプロジェクトが長期にわたる取り組みとなっているため、学生に伝える経緯や現状・課題は年々ボリュームがアップしてきています。来島後最初のプログラムとなりましたが、船旅の疲れもみられず熱心に話を聴き、多くの質問がありました。
小笠原ネコNo.54「シップ」くんは、2008年12月26日父島東平サンクチュアリー付近の道路沿いで捕獲されたネコです。ご縁があって2010年8月21日に動物病院から飼い主さんのもとへ引っ越し、昨年6月までの12年間、愛情に満ち溢れた第2のニャン生を過ごしたようです。小笠原ネコプロジェクト初期の頃のネコで、新聞•雑誌•テレビにDVDと数々のメディアにも出演し、普及啓発活動にも協力していただきました。飼い主さんの「いつか故郷を訪ねてみたい…」その想いがようやく実現し、4月22-25日に小笠原を訪ねてくれました。来島中はあいにくのお天気でしたが、捕獲地点の視察、当時はまだなかったねこまちの見学、ネコタイル絵製作、滞在中ネコの捕獲現場やおがさわら丸搬送の見学…とネコ三昧の時間を過ごされていました。
(上)お気に入りのベッド(下)今年のお誕生日
― 小笠原ネコを引き受けていただいた飼い主さんから、新しい生活の様子が届きましたのでご紹介します ―
島ネコNo.549【永遠ちゃん】(母島東台出身)
2015年11月に家族になり、2021年から宮城県で暮らしています。8歳になった永遠は、警戒心と野生の勘は強いですが、とてもフレンドリーで名前を呼べば走ってくる犬のような子に育ちました!島出身ですが猫用の煮干しと猫用の鰹節は好みではなくフリーズドライのササミは大好物で・・・笑、とても元気に過ごしています。
小笠原諸島で保護猫活動に勤しんで下さる方達のおかげで毎日とても癒されて幸せに暮らしております。
(右)毎朝 海風を感じている
― 小笠原ネコを引き受けていただいた飼い主さんから、新しい生活の様子が届きましたのでご紹介します ―
島ネコNo.1103【カイちゃん】(母島蝙蝠谷出身)
カイちゃんが我が家に来て、7月31日で丁度一年になりました。体重は4.3キロと大きくなりましたが、相変わらず遊ぶの大好きです。4月に一歳になったのですが、その頃から、ネコ草が大好物になり、毎朝、草をくれーと早朝から起こされます。笑
今春、南崎半島部に設置している海鳥保護柵の左右の端の隙間を使って、繁殖地へ侵入している黒ネコが頻繁に確認されていました。応急措置を施し、やきもきしながら見守っていましたが、柵の右端の侵入経路を断つための補修工事が完了しました。ここ2ヶ月出産子育てのためか?姿を消していた黒ネコでしたが、7月11日以降、保護柵から800〜1000m手前の地点カメラに再び写っているようです。