最新情報

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母島小学校5年生は毎年総合的な学習の時間の中で、南崎の校外学習を行なっています。今年も「母島の自然を守る」取り組みを学ぶため、マイケル絵本を使った事前学習を行い、9日にスタッフからレクチャーを受けました。校外学習は1日かけて行われ、まずは北進線で朝捕獲されたノネコを見学し、南崎ロータリーでカゴ罠とセンサーカメラの説明を受けてから南崎海鳥繁殖地へ向かいました。途中で保全対象種であるアカガシラカラスバトに遭遇、南崎の海鳥保護柵では、春から夏にかけて度々侵入された黒ネコとその対応策について説明を聞きました。海鳥営巣地見学では、カツオドリの若鳥を目撃したり、オナガミズナギドリの録音した鳴き声を聴いたりしながら夜の営巣地に思いを馳せてみました。盛りだくさんの体験学習となりましたが、子供達は故郷母島の自然保護活動にどんな思いを抱いたでしょうか?

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― 小笠原ネコを引き受けていただいた飼い主さんから、新しい生活の様子が届きましたのでご紹介します ―

島ネコNo.1167【アキちゃん】(父島長谷出身)

始めはかくれんぼ状態で息子と私でよく探していました。一部屋で自由にさせていたけど、よくこんなに隠れる所があるもんだと感心させられました。今は部屋に入ると、ベーベーと泣き「なんで一人にさせるの?」って感じです。なにしろ、やんちゃで甘えん坊につきます。下の階にはボーダコリー「ノンタ」が居るので何回か会ってはいるけど、今のところ2階だけですが慣れたようです。皆さんの自然に対しての思いに頭がさがります。私も11月で77才になりましたが、近ければお手伝いしたかった。自然も動物も大好きです。アキちゃんの為にあと20年生きようと決めましたよ。早くノンタと仲良くなってくれることを願いつつお便りしました。

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有川美紀子さん作、絵は父島在住の織田和恵さんの『ネコがくれたしあわせの約束』という本があかね書房より出版されました。有川さんは2018年に『小笠原が救った鳥』を出版し、絶滅寸前であったアカガシラカラスバトがネコ対策によって回復していく過程を描きましたが、今回はその児童書版という位置づけで、フィクションの読み物となっています。単行本、対象は小学校高学年から、定価:1430円(本体1300円+税)。

〜〜ネコの雑誌の表紙をかざり、多彩な芸と愛嬌で人気者になったプップ。小笠原の保護ネコ第一号であり、山の暴れん坊から動物病院の人気者になった伝説のマイケルなど、小笠原で野生化したノネコたちの保護活動とハートフルなストーリーを通じて、命の大切さを伝えます。小笠原で実際にあった自然保護とネコの保護活動を背景に、自分たちにできる未来の作り方と人間の責任を、希望をこめて力強くえがいた感動物語〜〜

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5年ぶりに開催された「小笠原諸島ノネコ対策事業検討会」。東京都獣医師会・林野庁・東京都・小笠原村・動物協議会・環境省・NPO等関係機関のメンバーに加え、沖縄・奄美・徳之島の環境省スタッフ他が傍聴参加して行われました。検討委員である石井信夫先生(東京女子大学名誉教授)、伊澤雅子先生(北九州市立いのちのたび博物館館長)、羽山伸一先生(日本獣医生命科学大学獣医学部教授)から、父島でのモニタリングや排除手法について、また母島での低密度管理について、これまでの評価と今後の方向性についてご意見をいただきました。

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今年2月22日ネコの日から始まった読売新聞オンラインのコラム「猫学(ニャンコロジー)」。小笠原ネコの飼い主でもある読売新聞科学部の宮沢輝夫さんが、識者へのインタビューや猫にまつわるちまたの話題、愛猫ハニーちゃんとの日常を綴りながら、猫と人とのより良い関係に思いを巡らせています。(隔週火曜日、午前11時更新)

今回「よみうりカルチャー」の公開講座で「猫学(ニャンコロジー)」が開催されることになりました。宮沢さんとゲスト講師が人と猫がともに幸せになる方法を考えていきます。

第1回:10月29日(日) 打越綾子先生(成城大学教授) テーマは「猫の看取りと別れ」

第2回:11月26日(日) 西村亮平先生(東京大学教授) テーマは「猫と暮らす効用」

時間は両日ともに14:00-15:30

場所は東京都千代田区大手町の読売新聞東京本社3階「新聞教室」。講座はオンラインでも受講できます。受講料や申し込み方法などは、読売新聞オンラインのタブ「ライフ」にある「猫学」からご確認ください。

https://www.ync.ne.jp/otemachi/kouza/202310-18019020.htm