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今日の電話の声は、意外と冷静でした。「タビ(通称)だと思います。特徴が一致しています。」「でも小さいです。」
2011年3月にセンサーカメラではじめて撮影され、以後、南袋沢をテリトリーに生息。2014年春に4匹、秋に2匹、今年も数日前に2匹の子ネコと一緒にいる姿が撮影された、難捕獲ネコがようやく捕まりました。4年4カ月、センサーカメラの撮影枚数は120枚にもおよんでいます。年2回の出産・子育てのためか、体重は1.95Kgと小柄で毛艶も悪く、白い毛の部分も土色に汚れていましたが、山中で捕獲を確認した隊員が近づいた時は、猛烈に威嚇し、カゴごと数十センチ動いたという野性味あふれる母ネコでした。
この日は、同じ南袋沢エリアで1.17Kgの子ネコも捕獲されました。もしかしたら子供かもしれません…。

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母ネコ「ぶちこ」と6匹の子ネコを狙い、捕獲カゴをさらに増やして仕掛けを続けていましたが、そのエリアとは別の場所に行っていた隊員から電話が入りました。「今日のは背負った感じがかなり重いです…」
ねこまちにやってきたのは、3.1Kg、肉づき毛艶の良い灰白のオスネコでした。写真照合で2014年秋生まれ、まもなく1歳、撮影履歴から北は旭山、南は高山・千尋とかなり広範囲(直線距離で約5Km)に動き回っていたことが分かりました。ネコの成長の速さ、行動能力、繁殖能力を改めて思い知らされています。
父島では、2013年ネコの捕獲が6頭に止まり低密度化まで追い込みましたが、その後子ネコの姿が度々撮影され、捕獲数は増加に転じています。1年に2世代更新されるなか、可能な限り個体識別し、家系図を作ってネコを追っています。多くの個体は、1年以内に捕獲出来ていますが、取り残しがあり、優秀な母ネコとともに繁殖群となっています。

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父島の山中には120台を超えるセンサーカメラが設置されています。毎月月末にデータを回収してチェックするカメラの他に、捕獲カゴ周辺に設置し、ネコの動きを観察するカメラがあります。捕獲稼働中のカゴカメラは毎日チェックしますが、昨夜撮影された写真の中に衝撃的な動画がありました。どっしりと座る母ネコの近くで、子ネコがなんと6匹も戯れていたのです。
この三毛の母ネコは、左側に黒斑があることから通称「ぶちこ」と呼んで動きを追っているネコですが、昨年11月に子ネコ5匹を連れている姿が写真に写っていました。その時も衝撃が走りましたが…、1年で11匹もの子供を生み育てていることが分かったのです。2012年9月まだ子ネコの面影が残る姿で撮影されているので、今年3歳、人間換算年齢でも女盛り。なんとか捕獲できることを願っています。

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小笠原を最初に発見したと伝えられる小笠原貞頼を祀った小笠原(貞頼)神社が扇浦にあります。例大祭は7月26日ですが、その奉納レースとして毎年アウトリガーカヌー大会が前週の週末に行われています。男子・女子・男女混合レースの他に小学生レース、要岩(全長およそ1.2Km)をスイム・SUP・カヤックなどで回るオープンレースも行われ、今年も300名以上が参加し、島の一大イベントとなっています。ネコ捕獲隊もねこまちスタッフも、この日は仕事を休んで友人たちとそれぞれチームを組んで参加しました。
アウトリガーカヌーレースは4人1組で砂浜から走ってスタート、沖に設置したブイを回って、最後に砂浜に立てた旗を取ってタイムを競います。全員で息を合わせてパドルを漕ぎ、一番後ろの人が風や波を読みながら舵を取ります。今年は台風11号の通過、12号の接近により穏やかな海況ではありませんでしたが、職場や友人それぞれのチームに応援団も加わり、白熱したレースが行われました。男子決勝は、ネコ捕獲隊隊員がそれぞれ舵取りを務めるチームが勝ちあがり大いに盛り上がりました。

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昨年8年ぶりにカツオドリの営巣・巣立ちが確認された母島南崎。今年も4月下旬に誘致のためのデコイを設置し、期待に胸を膨らませていましたが、5月中旬、昨年と同じ場所で営巣が確認されました。非常にデリケートなため観察も月1回程度に控えていますが、今月も繁殖行動の継続、さらにはかつてノネコによって壊滅的な状態となった旧営巣地でも1組が確認できました。今年も雛の誕生・巣立ちまで見届けられるよう、安全な繁殖地を維持する活動を続けながら見守っていきたいと思っています。