展示・イベント

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2017年6月、10年ぶりとなる南硫黄島の自然環境調査が行われました。実施者は、東京都、首都大学東京及び、日本放送協会(NHK)の3者(共同調査)です。また、この調査には、多くの組織、個人が参加、協力しました。あまりにも厳しい環境のため人が定住したことがない南硫黄島は、世界的にも希少な原生自然として、人の立ち入りが禁止され、島自体が天然記念物として守られています。洋上の急峻な山岳地形は、皇居の面積に東京タワー3個分(今なら、東京スカイツリー1.5個分でしょうか)などとも形容されます。山頂部に達する調査としては、今回が史上4回目となりました。小笠原自然文化研究所では、東京都による動物相の調査部門を受託するとともに、3者合同調査隊全体の運営・コーディネイトを行いました。現在、膨大な調査成果の解析、とりまとめが行われます。ちょうど、小笠原諸島返還50周年となる2018年には調査成果をお届けできるのではないかと思います。今後の成果発表にあたっては、わたしたちのHPでもお知らせしたいと思います。
詳細は、以下のリンクをご覧ください。

http://www.metro.tokyo.jp/tosei/hodohappyo/press/2017/09/12/05.html

http://www.tmu.ac.jp/news/topics/15395.html

http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20170912/0000372.html

 

 

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2017年7月27日より小笠原ビジターセンターにおいて、特別展『小笠原の海の仲間たち〜Bonin Blueの生物多様性〜』を開催いたします。

小笠原の青い海には多様な海洋生物の生息場所、“ハビタット”があります。

サンゴ礁、岩礁・転石帯、砂地・泥場、潮間帯、河口域、ふだん意識することのない場所にも生物たちの暮らす世界が広がっています。
東京都は2013年から2017年の5年間、守るべき小笠原らしい海の姿を探るため、小笠原群島の海洋生物調査を進めてきました。
海底を埋め尽くすサボテンミドリイシの大群落、幻の魚ミミズハゼ、桃色のトンガリベニガイ、チョコがかかったようなエクレアナマコ、夜の砂地に突如姿を現したウミエラの大群…
調査に参加した研究者が見た小笠原の海の仲間たちをご紹介します。

父島ポスター4web

母島ポスター2web

9528a472eb568030f7c8086d28fc6821プログラム趣旨

 

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あなたは、小笠原諸島で最大の固有動物を知っていますか?
ゾウガメはいないしオオトカゲもいない…オガサワラノスリ?
その固有動物の住処は海の中。
からだにド派手な黄色い帯、サンゴも砕く強じんな歯。
そう、ブダイの仲間、オビシメです!!
神奈川県立生命の星・地球博物館から、全長72cmのオビシメ標本が里帰りしました。
全ての海好きに見て頂きたい特別展

『小笠原の魚~このふしぎな生き物たち』

小笠原ビジターセンターにて開催中です!!

 

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『特別展南島』は、南島において自然環境の調査研究や保全活動を行ってきた個人・団体が、その自然の魅力を島民の皆様、観光客の皆様にあらためて伝えたいという思いから企画したパネル展です。南島の陸産貝類、昆虫類、鳥類、水生生物、オアウミガメ、イルカ・クジラ、そして保全活動についてのパネルに加え、動植物の生体や標本、調査道具などの実物展示もあります。

南島は劇的な環境変化にさらされている島です。カタツムリの化石記録は、数万年前の南島が現在の様な海岸植生では無く、湿潤な高木林に被われていた可能性を教えてくれます。私たち人間が小笠原で暮らすようになり、ヤギが放牧されると、その食害によって南島の植生は一時的に崩壊しました。ヤギが駆除された後は遷移が進み、再び島は緑に被われてゆきます。このまま緑が濃くなり、樹林化が進んでいくかもしれません。その過程で、これまで海から南島に栄養をもたらしてきたカツオドリやオナガミズナギドリの繁殖地は縮小、消滅する時代が訪れるかもしれません。もっと短い周期の環境変化もみられます。陰陽池は海水の流入や降雨によってその塩分が短期間で変化し、水生生物は加入と消滅を繰り返しています。渡り鳥は季節性と偶然性によって池にやってきて、南島の生態系に加わります。南島の生きもの達は、様々なスケールで変化する時代の場面場面に適応し、そして失われる事で、南島という世界において大切な役割を果たしている様に思えてきます。

各ブースでは、それぞれの団体が関わってきた生きも達の暮らしぶりをなるべく分かりやすく解説しながら、生々しい最新情報を盛り込む事に気を配りました。中には、小笠原ではこれまでに全くスポットライトの当たることの無かった、少しマニアックな生物も登場します。この企画展が、南島の自然と生態系をイメージするきっかけになりましたら嬉しく思います。ぜひ、小笠原ビジターセンターにいらしてください。

特別展南島 実行委員長 佐々木哲朗
(NPO法人 小笠原自然文化研究所)

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私たちが暮らす小笠原村には、世界でここにしか見られないアカガシラカラスバトが棲んでいます。残念ながら、生き残っているハトは、外から入り込んだ動物達や自然環境の開発などにより100羽ほどまで減っていました。5年前の2008年1月、このハトを絶滅回避するため、父島と母島の島民達と、国内外において野生動物の保全活動に関わる研究者、獣医師、動物園、行政機関など、総勢120名ほどが集まり、三日間かけてハトの保全計画を考えました。自分たちができることで組み立てた保全活動は進んでいき、ハトの一番の脅威となるネコ対策では、捨てられる子猫はいなくなり、また山からは300頭以上のノネコに内地へ引っ越してもらいました。愛称として募集した「あかぽっぽ」の名前は子供達にも広がり、殆どの島民にもハトが棲んでいる島であることが伝わりました。

 そのさなか、昨年の夏に、若いハト達が父島と母島の集落周りで目撃されました。これまで殆ど現れなかった黒いハトが、山で少しずつ増えてきた兆しはありましたが、総計40羽以上もの若いハトが見られたのは初めてでした。「幻のハト」が、我々の暮らす公園や、庭、畑に歩いているのです。昔を知る方、初めて見る方、そして保全活動に関わる我々にも、大変うれしい驚きでした。しかしながら、人間活動の場所にでてきたことで、交通事故とバードストライクで4羽が死んでしまったり、公園でノラネコに襲われる事故も起こりました。
今年の夏のできごとは、増えてきたハトが、山から里に降りてきたように見えましたが、よく観察してみると、若いハト達は海岸林の木の実や花などを食べていました。つまり若いハト達は、夏場に餌になる果実や種子が少ない山から、本来暮らしてきた海岸近くの平地に戻ってきた可能性があります。私たちは、この現象はこれからも続くと考えており、この若いハト達が生き残ることが、あかぽっぽの復活に繋がると思います。
今、小さな海洋島という特異な生態系において進化してきた「あかぽっぽ」が、小笠原の島民と一緒に暮らすという、新たなステージに入ります。今年の「あかぽっぽの日の集い」を、ハトたちと一緒に暮らすこととはどんなことなのか、そうなればどのような幸せ感が得られるのか、達成のためには何を工夫して暮らして行けば良いのかを、他の島嶼部での活動されている方々の話も参考にしながら、皆で考えてみる場にしたいと思います。
「視野は広く、行動は地域にあわせて(Think Globally , Act Locally)」
あかぽっぽネット代表 堀越 和夫

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細かい所工事中

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