海の生き物
新聞各紙でも取り上げられていますが、日本の鳥類学の歴史に新たな1ページが開かれました。
オガサワラヒメミズナギドリです!
詳しくはアイボのホームページ、Topic 今日のレスキュー2012年2月8日の記事をご覧下さい。
小笠原の夏は長い…。
10月に入っても依然として最高気温は30℃前後。
11月でもオガサワラゼミは鳴き止まず、永遠に夏が続くのでは?と心配になるくらい。
アイボの調査仕事にも季節があり、夏は活発にフィールドに出るシーズン。
夏に予定していた調査が完了すると、夏が終わったと宣言できます。
言い換えれば、夏調査を終えない限り夏が続き、怖ろしいことになるのです。
私の場合はサンゴの調査が終わると一安心。
今年は海況に恵まれ、10月中に夏を終えることが出来ました。
アイボでは父島周辺の造礁サンゴの調査を毎年行っています。
島のマリンガイドの草分け、KAIZIN、Sea-Tacと調査チームを組み、2004年から数えて今年で8年目になります。
この調査、モニタリングサイト1000という環境省の全国調査の一環です。
国内のサンゴの生育する海域で同じ方法を用い、サンゴが海底に占める割合や白化率などの変動を調べるのです。
昨年の調査結果の速報はこちら
そして、今シーズンの父島の造礁サンゴの状況ですが、概ね良好でした。
今年は海水温が低く、白化被害が生じることはありませんでした。
父島釣浜のアザミサンゴ群落
アザミサンゴは小笠原海域を代表するサンゴの1種。
大きな群体を各海岸で見ることができます。
学名はGalaxea fascicularis。
ギャラクシー…、命名した研究者はこのサンゴに銀河のイメージを重ねたのでしょうか?
兄島瀬戸の深場へと広がる釣浜のアザミサンゴ群落。
サンゴを構成する小さなポリプをひとつの星だとするなら…。
それらが無数に集まって、まるで銀河の様ですね。
アザミサンゴのポリプの集まり
ポリプは小さなイソギンチャクの様なカタチをしています。
くすんだピンク色の触手を伸ばし、潮の流れに揺られてユラユラと。