2010年

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「南崎の柵をネコに越えられました!!」・・・7日早朝、母島ネコ捕獲隊長より緊急連絡が入りました。12母島南崎には海鳥繁殖地保護のため、2006年に住民ボランティアにより高さ1.8m、長さ約100mにわたりネコの侵入を防止する海鳥保護柵が設置され、海鳥繁殖地が復活しています。2008年に環境省によって柵はリニューアルされ、現在は環境省の管理下で柵の維持管理とネコ捕獲が行われており、毎日捕獲隊員が巡視し、ネコ捕獲カゴと監視カメラ、柵周辺のネコの足跡チェックを行っています。この時期は、オナガミズナギドリのふ化期にあたり、最も危険な時期にネコに侵入されたのです。
8日、ははねこ隊(住民からなる母島ネコ捕獲部隊)に緊急招集がかけられ、IBO夏季研修生(東京海洋大学生)の応援も得て、柵上部の改良工事が行われました。10名ほどの参加で夕方までかかって『ネコ返し』を「ぶらさがるとたわんで落ちてしまうような構造」に改良しました。母島のみなさま、炎天下のなかご協力ありがとうございました。

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母島でノネコの捕獲に活躍してくれた隊員のひとりが1年間の母島生活を終え、8月2日内地に戻りました。ネコ好きな、ははねこ隊員の見送りは、やっぱりネコ耳カチューシャです。船のうえでもきっと感激してくれていたと思います。これからも内地のネコ事業サポーターとしてよろしくお願いします。

ははねこ隊員からのメッセージ「滞在中は大変お世話になりました。1年と数ヶ月の短い住民生活でしたが、母島の全島捕獲が始まり、少しの間でもははねこ隊の一員として活動できたことは大変有意義でした。話を聞いているだけでは見えてこないものを多く知ることができました。これからは、内地からノネコ事業およびアカポッポや南崎のことに関わって行ければと思います。今後ともよろしくお願いします。」

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朝から魚を流水で解凍しカット・・・。飼養室隣の捕獲部隊のデッキで、ネコ餌作りがはじまりました。味付けはネコ捕獲に長年携わった隊長の経験から得られた調合で行われ、使用する調味料の分量は秘密です。臭いと味にこだわり、煮込んだ後も夕方まで鍋の中でじっくり冷まして味を滲み込ませ、パック詰めのあと冷凍保存されました。

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26日の貞頼神社例大祭のプレイベントとして毎年行われる“貞頼杯 人力発見レース”にIBOがはじめて出場しました。スタッフ、学生、あかぽっぽネットメンバーの混成2チームでの参加。『ネコハト』チームは前日まで3日間の聟島調査という練習ほとんどなしの強行スケジュールで臨んだ結果、予想通りの予選落ち。一方『あかぽっぽ』チームは5時からの早朝練習に3日間参加したものの、こちらもなんとブービー賞での予選落ちでした。沖合いに浮かぶブイを時計回りに漕いで戻ってくるこのレースは、2分10秒台で決勝トーナメント出場が争われるなか、『あかぽっぽ』は3分以上もかかってしまいましたが、他のチームより長い時間洋上にいたことで、頭につけたあかぽっぽサンバイザーとネコ耳を多くの島民に見てもらえたことと思います。広報活動は成功・・・かな?

7月16日金曜日、朝日新聞朝刊”週刊首都圏”のコーナーに小笠原での山域ネコ捕獲事業が掲載されました。2005年からの取り組みの様子が詳しく紹介されています。12週1回の船便しかない小笠原の島民は、すぐに記事を読むことができないのですが…