2022年7月

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母島南崎のカツオドリ営巣状況の調査は遠方から双眼鏡等を用いて定期的に行っています。22日は夜から母島で大雨となり土砂災害警戒情報が発令されましたが、警戒情報が解除された翌23日に調査を行い、カツオドリのヒナを確認しました。以前から営巣を確認していた場所にいるカツオドリの足元に白いヒナっぽいものが見られましたが、観察中に動いている様子がありませんでした…。気落ちするなか観察を続けると、手前の崖っぷちに活発に動いている親子を確認することが出来ました。とりあえず1羽は確実に育っているようです。他の見えない場所にもヒナが育っていることを願っています。

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左;カーテンの中にフウイくん

― 小笠原ネコを引き受けていただいた里親さんから、新しい生活の様子が届きましたのでご紹介します ―

島ネコNo.1057【フウイちゃん】(父島躑躅山出身)

フウイくんは変わらず元気です。お気に入りのオモチャを必ずお水入れに落としたり、自分でレースのカーテンで天蓋付きベッドを作ったり、ちょっと変わった行動が今まで飼ったネコたちと違い面白いです。

今年の夏も異常気象で大変そうですが、保護猫活動される皆さまお身体に気をつけてお過ごしください。

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左;ネコは室内に… 右;ハトが庭にやってくる

2012年以降、初夏になると集落周辺に姿を見せるようになったアカガシラカラスバト。今年もあちらこちらからハトの目撃情報が届いています。小笠原では、野生動物が生息する山域と集落は隣接しており、家の庭にもエサを求めてやってきます。警戒心がかなり薄いハトは周囲の環境にあまり気を配ることなくエサを探し啄んでいます。このため、小笠原では昨年春に施行したペット条例の中で、『飼い主は、生態系に係る被害を未然に防止するために、飼養個体の特性に応じ、室内飼養又は飼養個体の逸走を防止するために必要な措置をとらなければならない』(第10条-2)と定め、ネコの室内飼養を推進しています。