2017年10月

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右側が「さばくん」

― 小笠原ネコを引き受けていただいた里親さんから、新しい生活の様子が届きましたのでご紹介します ―
島ネコNo.740【さばくん】(父島躑躅山出身)
先日、動物病院で飼い猫「小夏」の末期ガンの告知を受け、泣いているトコに先生からポンと渡されました。目が鋭い、小さい…が第一印象でした。夜になると精神的に不安になりますが、今朝(10/23)の台風は風雨が怖いらしく、夜中は私のフリースの中で暫く過ごしておりました。毎日挨拶の様に威嚇しますが、1度も咬まれたり引っ掛かれたりしていません。優しい甘ったれな子なんだと思っています。足に怪我があるのでなるべく負担をかけない様に絨毯や低反発マットの上で遊ばせています。よく動いて、よく食べて、よく眠っています。
追伸:小笠原の皆さんの努力に負けない位の気持ちでさばくんの友達になろうと思います(^^)→飼い主にはなれません。私は教えてもらうばかりなんで。

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母島南崎では今年3羽のカツオドリのヒナが誕生していました。8月下旬の台風で残念ながら1羽のヒナが死んでしまいましたが、残りの2羽は、9月20日と10月11日に無事巣立ちを確認することが出来ました。また地中に穴を掘って営巣するオナガミズナギドリも12日の調査で、ここ数年で最も良い繁殖状況であることが分かりました。継続的なネコ対策によって、有人島母島南崎の海鳥繁殖地が復活維持できています。

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9月30日土曜日、駒沢オリンピック公園で日本獣医師会主催のイベント「2017 動物感謝デー in JAPAN “World Veterinary Day”」が行われました。小笠原からもゆるキャラ「あかぽっぽくん」とともに参加し、東京都獣医師会のブースをお借りして、来場者に小笠原でのネコ対策の様子や東京都獣医師会の協力を伝えました。小笠原での取り組みを知っている方は少数でしたが、みなさん興味を持って話を聞いてくれました。