2021年8月

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毎年夏に行われている筑波大学大学院の「小笠原自然遺産演習」。今年は8月28−31日の日程で行われる予定でしたが、小笠原村が新型コロナウイルス感染者の複数発生を受けて「コロナウイルス一掃期間」を設けたことにより、来島できなくなってしまいました。これに変わる学習の機会として、今年は1日で環境省・林野庁・小笠原自然文化研究所とそれぞれオンライン講習会を行い、小笠原の自然遺産に関する取り組みを説明し、意見交換をしました。実際に現場を見たり、小笠原の自然を肌で感じることができない中、少しでも理解が深まれば…と思っています。

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父島北部、集落に隣接する三日月山を主な生息エリアとする黒白ハチワレのメスネコ:山名は「クレセント」。このネコをセンサーカメラで最初に確認したのは2017年1月でした。その後、お腹が大きい姿や子猫と一緒にいるところなど数回にわたって撮影されていて、北部山域の繁殖源で難捕獲ネコとして認識されています。今年は6月頃から集落内にも度々姿を見せるようになり、6月下旬には子猫4匹と一緒にいるところも目撃され、捕獲体制を強化していました。出産から2ヶ月、子猫たちが母猫と離れて過ごす時間が多くなった今月中旬、3匹の子猫がそれぞれ捕獲され、ねこまちにやってきました。残る子猫1匹と母猫クレセントの捕獲も望まれます。