母島南崎にカツオドリ帰る!

撮影:環境省
母島南崎…この活動が始まるきっかけとなった場所です。ノネコによって壊滅的な状態に追い込まれた海鳥繁殖地の復活を願って、2005年からノネコ捕獲を続けてきました。今年も海鳥の繁殖シーズンを前に、1月下旬から集中的に捕獲作業にあたってきましたが、5月13日母島ネコ捕獲隊から大変嬉しいニュースが届きました。「以前の営巣地の北隣りの崖の上の草地にカツオドリのオスを確認!」
これまで活動を続けるなかで、草地に穴を掘って営巣するオナガミズナギドリは2009年から巣立ちが確認されるようになり、毎年順調に産卵数が増加してきています。一方、地上で営巣するカツオドリはデコイを置いて誘致してきましたが、仲間の消えてしまった繁殖地に戻ることは非常に難しいようで、周辺を飛ぶことはあっても降り立つことはなかったのです。数年ぶりに南崎に降り立ったカツオドリ。5月の連絡以降、無事に産卵・子育てをしてくれれば…と願いつつ静かに見守ってきたのですが、今月中旬ついにヒナの誕生が確認できました。このヒナが巣立ち、来シーズンも南崎で子育てをするカツオドリ達を確認できるよう、活動を継続していきたいと思っています。