最新情報

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おがさわら丸がドック(定期点検)に入るため、1月17日竹芝桟橋到着以降2月1日までの2週間運休します。ドック入り前の父島出港便はペットルームの混雑が見込まれることからネコの搬送ができないため、11日東京竹芝桟橋到着便には、普段より多い6頭のネコが乗船しました。

2005年の事業開始から東京都獣医師会に所属する動物病院に捕獲したネコの受け入れをお願いしてきましたが、今回の搬送で500頭を超えました。長きにわたり大変多くのみなさまに支えられ、野生動物もネコも救う活動ができています。ネコを引き受けてくださる動物病院の先生はじめスタッフのみなさま、新たに家族として迎え入れてくださった飼い主のみなさま、さらに東京への搬送にご協力いただく小笠原海運のみなさま、都内搬送業者さま、心より感謝いたします。

 

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今年もどうぞよろしくお願いいたします。

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上:颯爽と追い越していったネコ捕獲隊
下:近くまでやってきた”あかぽっぽ”

山歩きが気持良い季節になりました。小笠原も内地同様、暖かな冬を迎えています。山でのアカガシラカラスバトの目撃が多くなるシーズンに入り、ハトの植生調査(採食樹種のチェック)とセンサーカメラ位置の確認に行く調査スタッフに同行し、久しぶりに山に行ってきました。途中、日頃地図の上だけで確認しているネコ捕獲ポイントもいくつか見ることができました。今日はハトに遇えずじまいかな…と思っていた午後最後の調査ポイントで、遊歩道の向こうから地面に落ちているエサを一生懸命探してこちらにやってくるあかぽっぽにも出逢いました。小春日和の山歩き、休日いい気分転換になりました。

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― 小笠原ネコを引き受けていただいた里親さんから、新しい生活の様子が届きましたのでご紹介します ―

島ネコNo.556(父島西海岸出身)【へーすけちゃん】

我が家に迎えて早一ケ月、まだ油断をすると、お布団等布の上で粗相をしてしまう事も多々ありますが、甘えん坊の暴れん坊で、よく食べ、よく遊び、よく眠り元気に過ごしております。引き取った頃に比べると、かなり成長してきました。健康状態も良好です。これからも家族の一員として大切にしていきます。出会いの機会を与えてくださりありがとうございました。

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(公社)東京都獣医師会による『小笠原動物派遣診療』**が、14日に母島で、17-20日父島で行われました。動物派遣診療は小笠原諸島における希少野生動物保護対策の一環で、飼いネコの適正飼養を推進することを主な目的としていて、今年で8回目の開催となりました。父島母島合わせて、ネコ51頭(受診率55%)、イヌ61頭(受診率71%)の受診があり、ペットの健康チェックや健康相談のほか、ネコ連絡会議のスタッフによる事業の目的や山域・集落のネコ対策の進捗状況、「小笠原村飼いネコ適正飼養条例」の説明が行われました。4年目となった次世代育成事業も例年通り、母島小学校1.2年生、小笠原小学校1年生を対象に「動物ふれあい教室」、小笠原中学校1年生を対象に「家畜と野生動物」をテーマにした講演会が行われました。

動物派遣診療の開催にあたり、今年も多くの企業から医療機器・医薬品の無償貸与や提供がありました。

富士フィルムメディカル(株)、フクダエム・イー工業(株)、アコマ医科工業(株)、日本医療(株)、日本光電東京(株)、日本全薬工業(株)、森久保薬品(株)、日本ビスカ(株)みなさまご協力ありがとうございました。

(**主催:小笠原村、協力:小笠原ネコに関する連絡会議、OPO、299会)