難しい戦い

母ネコ「ぶちこ」と6匹の子ネコを狙い、捕獲カゴをさらに増やして仕掛けを続けていましたが、そのエリアとは別の場所に行っていた隊員から電話が入りました。「今日のは背負った感じがかなり重いです…」
ねこまちにやってきたのは、3.1Kg、肉づき毛艶の良い灰白のオスネコでした。写真照合で2014年秋生まれ、まもなく1歳、撮影履歴から北は旭山、南は高山・千尋とかなり広範囲(直線距離で約5Km)に動き回っていたことが分かりました。ネコの成長の速さ、行動能力、繁殖能力を改めて思い知らされています。
父島では、2013年ネコの捕獲が6頭に止まり低密度化まで追い込みましたが、その後子ネコの姿が度々撮影され、捕獲数は増加に転じています。1年に2世代更新されるなか、可能な限り個体識別し、家系図を作ってネコを追っています。多くの個体は、1年以内に捕獲出来ていますが、取り残しがあり、優秀な母ネコとともに繁殖群となっています。