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右上の白いものがカツオドリのヒナ

7月30日迷走台風5号が小笠原の東側を通過していきました。ねこまちのある父島は、ほとんど被害もなく、山の中も枯れ枝が散乱する程度でしたが、台風進路に近かった母島南崎では、海鳥保護柵(ネコ侵入防止)に破損がみられ応急処置を施しました。心配されたカツオドリのヒナたちは、昨日の調査で生存が確認され、ひと安心です。天候も落ち着き、山中の安全も確認されたので、今日からネコ捕獲を再開しました。

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カツオドリのヒナ

今日、母島南崎海鳥繁殖地に調査に入ったスタッフから3羽のカツオドリのヒナを確認したと連絡がはいりました。今年も順調に子育てを行っているようです。

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今夏は昨年に比べて集落周辺に現れるあかぽっぽの数が多くなっています。今朝は若鳥を含む7羽ものあかぽっぽが自宅の庭にいた…と友人が知らせてくれました。

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岩の上に3羽、右端中央に1羽

山を巡回中の父島ネコ捕獲隊員から1枚の写真が送られてきました。画面には4羽のアカガシラカラスバトが写っています。これまでも巡回中にアカガシラカラスバトを見かけることはありましたが、4羽一度に見たのは初めてで嬉しくなって連絡を入れたようです。ネコ捕獲隊にとって活動の目的は山中のネコを捕獲し低密度にすることですが、成果は保全対象種であるアカガシラカラスバトなどの希少野生動物が復活することで、今日の景色は活動を始めた頃には見ることができなかった風景です。気温も湿度も高い小笠原の夏、突然スコールに見舞われることもありますが、4人で分担しながら毎日山を歩いています。

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母島ネコのタイル絵も描いてもらいました

母島小学校の4・5・6年生が社会科見学を目的に2泊3日で父島に来ています。最終日の午前中、5年生6名がねこまちにやってきました。ふだん身近な人が携わっている活動ですが、この取り組みについてきちんと学習するのは初めての機会で、レクチャーはみんな真剣に聞いていました。この日ネコの飼養室には母島ネコが3匹いて、親しみをもって給餌体験も行いました。秋には南崎校外学習が行われ、この活動が始まるきっかけとなった場所(海鳥繁殖地)を実際に訪れる予定で、さらに理解が深まることと思います。