東京に行った小笠原ネコたち
これまで中川動物病院には、多くの小笠原ネコを引き受けていただいていますが、そのほとんどが新しい飼い主さんのもとで暮らしているようです。今回病院を訪れると、昨年9月に引き受けていただいたネコ『チチ』に会うことができました。高齢であったことから病院ネコとして暮らしており、猫舎周辺を生活空間としてスタッフの愛情をいっぱい受け、おねだりスリスリも得意な様子でひとまわり大きくなって、癒しの存在となっていました。2日夜には、一緒に小笠原ネコの出産を見守りました。
病院にやってきた小笠原ネコは、人通りの多い受付横のスペースに置かれ、スタッフや病院にやってきた飼い主様に声をかけてもらいながら、少しずつ人に馴れていくようです。忙しくても、少し空いた時間を利用して声をかけ、状況をみながら積極的に触れるよう心がけて接しているようです。
研修上京中に新宿動物病院の看護師さんからもメールが入っていました。2007年12月に受け入れていただいたネコが亡くなったことを伝えるもので、「何度か体調を崩して死にかけたこともありましたが、その度に奇跡の復活を遂げていたので、今度も頑張れるかと思ったのですが…。独特の愛嬌あるキャラクターで癒し系だったので寂しくなります。」と記されていました。
集中治療室に収容してもらった子ネコ、感染症があって病院ネコとして5年以上の歳月をスタッフとともに過ごし、何度も命拾いしたネコ…、小笠原のノネコも同じ命として献身的にお世話してくださる多くの病院スタッフのみなさまに深く深く感謝いたします。