最新情報

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春の観光シーズンを迎えた小笠原。今春は、観光船が代わる代わる二見湾に停泊し、定期船おがさわら丸も週2便運航されているため、大変多くの観光のお客様が島を訪れています。「ねこまち」へは山ツアーの行き帰りに車窓から眺め、ガイドから事業について簡単な説明をうける方が多いのですが、なかには通りがかりに興味を抱き立ち寄ったり、卒業旅行や研修旅行で訪れた学生さんがじっくり見学していくこともあります。リクエストがあれば時間を合わせ説明を行うのですが、常駐していないためほとんどがすれ違いになっています。少数ですが『マイケル絵本』の希望もあり、応援メッセージもいただいています。

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毎年小笠原では、小笠原文化サークルネットワーク主催による『文化サークルフェスティバル』がこの時期に行われています。これは父島と母島の文化活動による交流と発表を目的として行われているもので、太鼓やコーラス、ジャズバンド、手話や踊りが披露されます。
今年は父島の【おはなし会】が“島ネコ マイケルの大引っ越し”を、大型紙芝居を使って読み聞かせを行いました。マイケルの引っ越しは実話で2005年6月の出来事。「あれからマイケルはどうしているのか…?」を紙芝居の続きとして会場のみなさんに伝えるため、ねこまちから特別参加しました。島ネコが東京の動物病院へ到着してから馴化訓練をうけ、新しい飼い主さんのもとで暮らすようになるまでと最近のマイケルの様子を、写真パネルを使って紹介しました。これまでに東京へ引っ越したネコが323頭になったことを伝えると、会場内からどよめきが起こりました。お話終了後、会場の外でマイケル絵本を子供たちに配布しました。

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公益社団法人 東京都獣医師会による都民公開シンポジウム『ここからはじめよういのちの話 −人と動物の共生社会をつくるために−』が開催されます。小笠原動物派遣団のお話もありますので、是非みなさまお誘い合わせのうえご参加ください。
【日時】2月17日(日)14:00〜17:00
【会場】東京大学農学部 弥生講堂・一条ホール
【講演】「ペットとの真の共生に向けて、私たちができること」
「動物も飼い主も、そして周りの人も幸せになる飼い方とは」
「小笠原動物医療派遣団から東京VMAT(動物医療支援チーム)へ」

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先日開催された『あかぽっぽの集い』では、“あかぽっぽ”にまつわる川柳も募集しました。開催2日前に声をかけるという状況のなか150句もの川柳が寄せられ、少し身近な存在になったことを実感しました。野生動物保全のためのノネコ事業ということもあって、なかにはネコに関する川柳もいくつかありましたのでご紹介します。
・ネコがいる 気づいてないの あぶないよ?
・あかぽっぽ ノネコ気にせず 夫婦愛♡(めおとラブ♡)
・いぬ ねこも ハトも住んでる 島が好き
・ハトとネコ それぞれ幸せ 探してる
・ハト守る 使命を燃やし 山歩く しかけたネコ罠 数知れず
・ハト復活  支える 海運 獣医師会
・1000kmを ニャンコ揺られて ニャンビャクトウ
・引っ越した ネコの写真に 教えられ
・島ネコが 内地で伝える あかぽっぽ

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下;佐護ツシマヤマネコ米を取り寄せ配布しました

2008年1月に開催した「アカガシラカラスバト保全計画作り国際ワークショップ」から5年。昨年夏には、集落周辺にもあかぽっぽの若鳥が多数姿を見せるなど活動の成果が少しずつあらわれるようになってきたことをうけ、今年の『あかぽっぽの集い』は、沖縄・南大東島・対馬など他の島嶼部で活動している方をゲストに迎え、拡大版で開催しました。
16日は沖縄のヤンバルクイナ、南大東島のダイトウオオコウモリ、対馬のツシマヤマネコの保全活動の紹介、17日は京都大学や北里大学との研究成果や、上野動物園や多摩動物公園での飼育状況や研究成果も紹介され、海洋島;小笠原であかぽっぽとの暮らしかたを考える時間となりました。ゲスト・スタッフ合わせ、両日で延べ260名を超える参加がありました。