最新情報

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公益社団法人東京都獣医師会による『小笠原動物派遣診療』**は、小笠原諸島における希少野生動物保護対策の一環で、飼いネコの適正飼養を推進することを主な目的として2008年から毎年開催してきましたが、来春開設する「小笠原世界遺産センター(仮称)」内に獣医師が常駐する予定となり、今年で最後の開催となりました。

11月25日に母島で、11月28日から12月1日にかけて父島で行われ、父島母島合わせて、ネコ46頭(受診率57%)、イヌ48頭(受診率61%)の受診がありました。会場では、今年もネコ連絡会議のスタッフから飼い主さんに事業の目的や山域・集落のネコ対策の進捗状況とこれまでの成果、「小笠原村飼いネコ適正飼養条例」、来春以降の取り組みが説明されました。また、これまで島のみなさんに描いてもらった「東京のどうぶつ病院に搬送されたネコ」のタイル絵500枚を印刷したポスターも会場に展示し見てもらいました。

動物派遣診療の開催にあたり、今年も多くの企業から医療機器・医薬品の無償貸与や提供がありました。

富士フィルムメディカル(株)、フクダエム・イー工業(株)、アコマ医科工業(株)、日本医療(株)、日本光電東京(株)、日本全薬工業(株)、森久保薬品(株)、〔順不同〕みなさまご協力ありがとうございました。

(**主催:小笠原村、協力:小笠原ネコに関する連絡会議、OPO、299会)

 

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大好きなおもちゃをゲットしたところ

― 小笠原ネコを引き受けていただいた里親さんから、新しい生活の様子が届きましたのでご紹介します ―

島ネコNo.632【はちくん続編】(母島東台出身)

はちは元気に過ごしています。ご飯はいっぱいいっぱい食べ、息子(高校3年)とおもちゃで毎日遊んでいます。抱っこはもう少し時間がかかりそうですが、人に甘えるという事はわかってきたようです。ふとんの暖かさも覚え、ぬくぬくしています。

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修学旅行で来島中の東京都立足立西高等学校の生徒が、午前中ねこまちの見学にやってきました。2つのグループで、それぞれ30分程度の事業説明と見学になりましたが、小笠原の自然や野生動物保全活動、命を大切にする取り組みについて、少しでも学びがあったら…と思いました。

 

 

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10月6-9日にかけてネコ対策の取材をいくつか受けましたが、NHKでは17日夕方から夜にかけての社会ニュースの中で放送がありました。

TOKYO MXでは10月25日火曜日18時からの「MX NEWS」の中で放送される予定です。こちらは、ネコ捕獲隊の活動、ねこ待合所、環境省へのインタビュー、島内の小笠原ネコ飼い主さんへのインタビュー、おがさわら丸での搬送、都内動物病院での受け入れの様子など、プロジェクトの一連を取材しています。みなさまどうぞご覧ください。

 

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2年ぶりにヒナの誕生が確認された母島南崎ですが、8月の台風も大した影響なく順調に成長できたようです。今月上旬の調査で無事巣立ちが確認されました。さらに今年はもう1羽ヒナが誕生していることが確認され、こちらも無事巣立ちを迎えたようです。どちらのヒナにも足環が装着され、これからの追跡調査が楽しみになりました。長い長い時間がかかりましたが、少しずつ海鳥繁殖地が復活していることを大変嬉しく思います。