最新情報

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今シーズンのカツオドリの繁殖状況を確認するため、母島スタッフが南崎海鳥繁殖地に立ち入り調査を行いました。5羽の幼鳥と1羽の白骨死骸を確認することができました。5羽のうち1羽はまだ白い産毛でしたが、4羽はすでに茶褐色で巣立ちも間近と思われます。

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― 小笠原ネコを引き受けていただいた飼い主さんから、新しい生活の様子が届きましたのでご紹介します ―

島ネコNo.1112【ミンちゃん】(父島扇浦出身)その後…

1年前の8月29日にミンはうちの子になりました。猫の1才というともうお年頃のはずなのに、ミンはまだまだ我が儘で暴れん坊で甘ったれの小さい子供のままです(笑)。体格こそ立派になりましたが、相変わらず寂しがり屋で私が家の中を歩き回るといちいち後をついて来ます。母に言わせるとその様子がとてもいじらしくて可愛いのだそうです。お留守番が苦手で買い物から帰ってくると明らかに拗ねているのが分かります(笑)。

ミンと過ごしたこの1年、本当にあっという間でしたが、ミンにとっての猫生はまだまだこれから。あと20年は続くと思って私も元気でいなければいけません。これからもミンにとって幸せな環境を作っていきます。そしてそれもまた、私にとっても幸せであるのですから。

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2014年2月にネコ捕獲隊に加入し、9年間ネコ捕獲作業に従事してくれたスタッフが今日島を離れました。2010年から父島では捕獲エリアを全島に拡大し、3年間で一気に低密度状態となりましたが、その後ネコ生息数がリバウンド。2014年はリバウンドフェーズに突入し、体制や捕獲方法の建て直しが必要とされた年でした。在職中は、センサーカメラで撮影されたネコデータの解析・管理を担当、捕獲やねこまちへの搬入作業に関わったネコは90頭を超えました。長期にわたり小笠原の自然再生事業への協力ありがとうございました。捕獲され内地で幸せに第2のニャン生を送るネコたちとともに感謝!

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2010年から始まった筑波大学世界遺産専攻の大学院生による小笠原自然遺産演習。コロナ禍の3年間はオンライン講義や時間短縮のプログラムで対応するなどしてきましたが、今夏は通常の講義とねこ待合所見学を行うことが出来ました。ネコプロジェクトが長期にわたる取り組みとなっているため、学生に伝える経緯や現状・課題は年々ボリュームがアップしてきています。来島後最初のプログラムとなりましたが、船旅の疲れもみられず熱心に話を聴き、多くの質問がありました。

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小笠原ネコNo.54「シップ」くんは、2008年12月26日父島東平サンクチュアリー付近の道路沿いで捕獲されたネコです。ご縁があって2010年8月21日に動物病院から飼い主さんのもとへ引っ越し、昨年6月までの12年間、愛情に満ち溢れた第2のニャン生を過ごしたようです。小笠原ネコプロジェクト初期の頃のネコで、新聞•雑誌•テレビにDVDと数々のメディアにも出演し、普及啓発活動にも協力していただきました。飼い主さんの「いつか故郷を訪ねてみたい…」その想いがようやく実現し、4月22-25日に小笠原を訪ねてくれました。来島中はあいにくのお天気でしたが、捕獲地点の視察、当時はまだなかったねこまちの見学、ネコタイル絵製作、滞在中ネコの捕獲現場やおがさわら丸搬送の見学…とネコ三昧の時間を過ごされていました。