最新情報

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(公社)東京都獣医師会による『小笠原動物派遣診療』**が、14日に母島で、17-20日父島で行われました。動物派遣診療は小笠原諸島における希少野生動物保護対策の一環で、飼いネコの適正飼養を推進することを主な目的としていて、今年で8回目の開催となりました。父島母島合わせて、ネコ51頭(受診率55%)、イヌ61頭(受診率71%)の受診があり、ペットの健康チェックや健康相談のほか、ネコ連絡会議のスタッフによる事業の目的や山域・集落のネコ対策の進捗状況、「小笠原村飼いネコ適正飼養条例」の説明が行われました。4年目となった次世代育成事業も例年通り、母島小学校1.2年生、小笠原小学校1年生を対象に「動物ふれあい教室」、小笠原中学校1年生を対象に「家畜と野生動物」をテーマにした講演会が行われました。

動物派遣診療の開催にあたり、今年も多くの企業から医療機器・医薬品の無償貸与や提供がありました。

富士フィルムメディカル(株)、フクダエム・イー工業(株)、アコマ医科工業(株)、日本医療(株)、日本光電東京(株)、日本全薬工業(株)、森久保薬品(株)、日本ビスカ(株)みなさまご協力ありがとうございました。

(**主催:小笠原村、協力:小笠原ネコに関する連絡会議、OPO、299会)

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― 小笠原ネコを引き受けていただいた里親さんから、新しい生活の様子が届きましたのでご紹介します ―

島ネコNo.542(母島乳房山出身)【あおさちゃん】

島ネコNo.546(母島西浦出身)【しょうがちゃん】

先日、小笠原のネコを2匹引き取りました。兄弟ではないのですが、2匹仲良く遊び、一緒に寝ています。人にも馴れており、抱っこするとゴロゴロと喉を鳴らし、いたずらも粗相もせず、2匹ともとても良い子にスクスクと育っております。こんな素敵なご縁を繋いで下さったみなさんに大変感謝致します。東京から小笠原での活動を猫2匹とともに応援しています。

 

 

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新しく描いてもらったネコタイルのコーティング作業中、通りがかりの小学生の女の子に「どうして最近ネコの絵が飾ってないの?」と聞かれました。10月下旬の台風養生以後、タイルを外したままにしていたことを気にかけてくれていました。ようやく昨年から今年6月までのあいだに捕獲されたネコの絵が出来あがりました。新作は50枚を超えています。描いてくれた島のみなさん、お待たせしました。是非見にきてください。

 

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背負って捕獲カゴを運びあげます

10月29日から11月4日にかけて母島石門地区のノネコ捕獲が行われました。このエリアは車道から徒歩1.5時間ほどかかる遠隔地で、原生的な森林生態系が残っていてアカガシラカラスバトの繁殖地としても確認されています。通年捕獲は行われておらず、今年もハトの繁殖盛期前に合わせてノネコ捕獲を実施しましたが、結果は1頭の捕獲にとどまりました。例年複数頭の捕獲があったため、母島スタッフからは「ネズミの捕獲も少なく、エサがほとんど食べられていなかったことから、ネズミをはじめネコが今石門にはあまりいないのかも知れない」との話が聞かれました。

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小笠原自然文化研究所の事務所が宮之浜道から西町へ引っ越しました。ここのところ台風や低気圧の影響で雨が多く、空とにらめっこしながらの荷物の運び出しとなりました。事務機能は移転しましたが、収納スペースの大きかったこれまでの事務所には6年のうちに溜った荷物や書籍がたくさん…。スタッフは仕事の合間に仕分け作業に追われています。来月中旬にはすべての引っ越しが終了する予定、それまでは宮之浜道事務所と西町事務所の二重生活です。