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今月から母島の捕獲圧をあげたところ、あっという間にねこまちがいっぱいになってきました。母島からやってくるネコたちは黒い毛色のネコが多いのですが、最近の父島捕獲ネコは白い毛が混ざっているネコが増えていて個性的です。飼養棚に並んでいるこの3匹は、今年の春から初夏にかけて産まれたと思われるオスネコで、威嚇もあまりしない大人しい「草食系男子」です。みなさんはどのネコがお好みですか?

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上:捕獲カゴをのぞき込む親子
下:心配そうに見つめる母ネコ

父島の山中では、いくつかの親子ネコの姿がセンサーカメラで確認され、捕獲隊の頭を悩ませています。その中の1組の親子が捕獲される様子が動画で撮影されました。
9月2日深夜0:51母ネコと子ネコ5匹が捕獲カゴの周りをウロウロしています。0:52次の瞬間、子ネコのうちの1匹が捕獲カゴにかかってしまいました。心配そうに覗きこむ兄弟と母ネコ。その後2時間近く撮影がありませんでしたが、2:44現れたのは母ネコ1匹でした。他の子ネコを安全な場所へ避難させたのでしょう。それから7:25まで心配そうに捕獲カゴの周りで過ごす母ネコの姿が写っていました。心が痛む映像でした。
「この若い母ネコもトラップシャイ(罠を警戒し、罠にかからない個体)になってしまったね」と話していた翌日、ねこまちにやってきたのは、この母ネコでした。おっぱいが張っていてまだ授乳中(離乳期)のようでした。山中に残された子ネコ兄弟を心配しましたが、2日おいて3匹が、さらに翌7日に残った1匹も捕獲され、ねこまちで親子勢ぞろいとなりました。かわいい盛りの子ネコたち、猫団子になって寝ています。

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2010年から始まった筑波大学大学院生の小笠原自然遺産演習。今年は生命環境科学研究科と世界遺産専攻の学生23名がねこまちにやってきました。タイミング良く山域から捕獲されたネコが運びこまれる様子を見学したあと、希少種保護と外来種対策のひとつであるノネコ捕獲事業について堀越より説明を受けました。今年は事業への参加を目的に、レクチャーの後捕獲ネコのタイル絵を描いてもらいました。30分ほどのあいだに個性あふれるネコが描き上がり、互いの作品の出来栄えを楽しそうに評価していました。

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母島のノネコ対策の強化にあたり、8月31日19時より住民説明会が母島村民会館体育館で行われました。まずこれまで進められてきたネコ対策による成果として、小笠原自然文化研究所からアカガシラカラスバトと海鳥の保全状況が説明されました。その後、小笠原村役場より集落・農地におけるネコ対策、環境省より母島山域におけるノネコ捕獲事業の説明が行われました。参加した野生動物保全事業やネコ対策に関心の高い住民や農業従事者からは、目標値やネズミ対策について質問が寄せられました。

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サマーフェスティバル2015盆踊りが14.15.16日の3日間行われました。今年は天候に恵まれ、夜店『あかぽっぽ屋』ではTシャツの販売と“あかぽっぽスマートボール”を行いました。小中学生を対象にしたスマートボールは連日盛況で、豪華景品がなくなっても行列が絶えず、延べ192人が参加しました。子供たちの真剣な眼差しに、夏季研修生たちも声援を送りながら係員を務めていました。