最新情報

Picture

9月17日から20日にかけて、岐阜大学にて『第16回野生生物保護学会・日本哺乳類学会』が開催されました。10月に愛知県で行われるCOP10を踏まえ、生物多様性保全の重要性を社会へアピールすることをねらいとして、今年は2つの学会が合同開催されました。
この学会に研究員の佐々木が「小笠原諸島父島山域におけるイエネコの生息状況」という演題でポスター発表を行いました。アカガシラカラスバト保全のために行われているネコ排除事業において、捕獲とともに行われている糞によるネコの分布と、センサーカメラによるエリア毎の出現頻度の調査結果を紹介しました。会場では、ヤマネコの生態を調べている研究者や奄美大島や沖縄本島でマングース対策に取り組む人達とも交流し、小笠原でのネコ捕獲に生かせる情報交換もできたようです。
またこの学会には、鈴木も「オガサワラオオコウモリの生息状況と絶滅回避のための課題」という演題でポスター発表を行いました。

Picture

夏休み後半。筑波大学大学院人間総合科学研究科、世界遺産専攻の大学院生16名が吉田正人准教授に引率され、自然保護演習の一環として「ねこ待合所」を訪れました。固有種の保護、外来種管理のひとつとして『アカガシラカラスバトの保全とノネコ対策』について、理事長の堀越が民間による取り組みを中心に説明をしました。文化遺産を学ぶ学生が多いようでしたが、4日間という短い滞在の中で、小笠原の自然や遺産登録に向けた取り組みはどのように映ったでしょうか。

Picture

「クロネコ捕獲!14:00発のははじま丸に乗せます」10:00過ぎ、嬉しいニュースが飛び込んできました。
連日張りつめた空気のなか、監視カメラと足跡チェック、捕獲カゴのセットが行われてきましたが、ネコ進入防止柵突破から8日目の朝、3.4Kgのオスのクロネコが捕獲されました。
このクロネコが監視カメラに最初に写ったのは7月11日。ネコ進入防止柵の手前で夕日をバックにした凛々しい姿でした。その後も数回にわたり撮影されましたが、いつもカメラ目線で、時にはカメラの前で糞をしたり、ネコ捕獲カゴのうえで毛づくろいをしたり・・・と余裕の態度?で、ふ化期の雛を守ろうとする捕獲部隊を随分苛立たせたようでした。
“ルパン”と名づけられた耳の大きなハンサムなクロネコは、16:10父島「ねこまち」にやってきました。南崎のオナガミズナギドリに被害はなく、無事育ってくれることを願います。

Picture

秀でた運動能力を持つクロネコの捕獲に向け、本日も「ネコ返し」の改良工事がIBOスタッフと学生によって行われました。さらに、監視カメラを16台に増設、ネコ捕獲カゴも父島から追加投入したもの以外に、母島島内のものを全て集め、海鳥営巣地内や半島を横断するように設置されました。通常使用する捕獲エサ“さば缶”に加え、半島を横断する捕獲カゴ7台には、唐揚げ・竹輪が仕掛けられ、『唐揚げ・竹輪防衛線』が張られました。さてクロネコは、どのエサが好みなのでしょうか・・・?

Picture

「南崎の柵をネコに越えられました!!」・・・7日早朝、母島ネコ捕獲隊長より緊急連絡が入りました。12母島南崎には海鳥繁殖地保護のため、2006年に住民ボランティアにより高さ1.8m、長さ約100mにわたりネコの侵入を防止する海鳥保護柵が設置され、海鳥繁殖地が復活しています。2008年に環境省によって柵はリニューアルされ、現在は環境省の管理下で柵の維持管理とネコ捕獲が行われており、毎日捕獲隊員が巡視し、ネコ捕獲カゴと監視カメラ、柵周辺のネコの足跡チェックを行っています。この時期は、オナガミズナギドリのふ化期にあたり、最も危険な時期にネコに侵入されたのです。
8日、ははねこ隊(住民からなる母島ネコ捕獲部隊)に緊急招集がかけられ、IBO夏季研修生(東京海洋大学生)の応援も得て、柵上部の改良工事が行われました。10名ほどの参加で夕方までかかって『ネコ返し』を「ぶらさがるとたわんで落ちてしまうような構造」に改良しました。母島のみなさま、炎天下のなかご協力ありがとうございました。