最新情報

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台風21号の直撃により、多くの被害が出た母島。南崎の海鳥繁殖地保護フェンスも全壊してしまいました。繁殖地にはまだ巣立ち前のオナガミズナギドリがいます。ノネコによる被害が心配されていましたが、今のところ被害報告はなく、今日から捕獲が再開しました。他のエリアは、まだ倒木などの伐開作業が済んでおらず、捕獲作業は休止しています。

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11月3日、東京都立砧公園ねむのき広場で開催された「世田谷どうぶつフェスティバル」(世田谷区と東京都獣医師会世田谷支部の共催)に今年も参加しました。東京都獣医師会ブースの一部を借りてパネル展示を行い、多くの方に小笠原ネコプロジェクトを紹介することが出来ました。

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左:夜明道路入口(奥村) 右:八ツ瀬橋(小港)

台風21号の直撃から5日が経過しましたが、父島では幹線道路の一つである夜明道路が、倒木や東平ノヤギ・ノネコ防除柵の倒壊などにより通行止めが続いています。これによりノネコ捕獲のほとんどのエリアに入ることが出来ず、ネコ捕獲隊はやむなく休止となっています。山中も大きな被害が予想されますが、捕獲カゴやセンサーカメラの状態、ルートの様子が全く分からない状態で、山中のネコ捕獲ラインの復帰にはかなりの時間がかかりそうです。被害の大きかった母島でも同様に、捕獲エリアに立ち入ることが出来ず、捕獲作業は休止しています。

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屋根が飛ばされ、空が見える…

昨日、猛烈な台風21号が小笠原を通過していきました。母島は早朝から、父島は8時頃から暴風が吹き荒れ、一度台風の目に入ったようで静かになる時間もありましたが、再び激しい吹き返しの風が昼過ぎまで続きました。島のあちらこちらで倒木や枝折れがみられ、建物の屋根や壁が飛ばされていました。設置から9年が経った“ねこ待合所”もこの暴風に耐えられず、コンテナ周りのウッドデッキにつけた屋根の海側・西側2面が飛ばされてしまいました。しばらくのあいだネコタイル絵の展示はお休みします。幸い、飼養スペースに被害はなく、台風通過中スタッフ宅に避難していたネコたちは飼養室に戻りました。旧診療所を利用していた“母島ねこ待合所”も使用できない状態となり、当面のところ母島事務所で作業することとなりました。

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台風で倒れた母島南崎海鳥保護フェンス

この度の台風で被害を受けられた皆さまに、心よりお見舞いを申し上げますとともに、一日も早い復旧を心よりお祈り申し上げます。

台風19号は、10日夕方から11日朝にかけて小笠原近海を通過していきました。前日、父島も母島も大急ぎで台風養生を行い、山中のネコ捕獲カゴを全て閉じましたが、非常に強い勢力で暴風雨となり、母島南崎の海鳥保護フェンスの一部の支柱は倒れ、山中のところどころで木が倒れたり枝が折れ、ネコ捕獲カゴは横転、捕獲カゴに向けていたセンサーカメラは違う方向を向いていました。南崎のフェンスは応急処置を行い、海鳥の様子を確認しましたが、今年生まれたカツオドリは皆巣立っていたようです。巣穴の中のオナガミズナギドリのヒナ達も元気でした。