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― 小笠原ネコを引き受けていただいた里親さんから、新しい生活の様子が届きましたのでご紹介します ―

島ネコNo.578(父島長崎出身)【春くん】

まだ2日目で家には先住の猫が居るので、その猫からシャーって言われると怖がってしまっています。でもトイレに行きたくなったら行くし、ごはんも食べてくれるし、撫でるのも嫌がりません。夜中に寂しそうに鳴くので、一日も早く慣れて、先住の猫と仲良くなってくれればと思っています。1000キロもの旅をして家に来てくれたのですから…。春とのご縁をいただき、ありがとうございました。

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最近母島からやってくるネコは黒ネコが多く「黒ねこまち」になってしまうのではないか…と心配していましたが、10日淡い毛色の子ネコたちがやってきました。グレー、白、薄い茶色(ベージュ?)の島では珍しい淡い色で構成された被毛は、なんだか「ねこまち」にも春がやってきたような感じがしています。1日のほとんどの時間をネコだんごになって寝て過ごしています。

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ねこまち前のとびうお桟橋

5年前の3月11日も今日と同じ金曜のおがさわら丸出港日でした。14:00ネコを乗せた船を見送りほっと一息、いつものようにねこまちに戻り飼養室の掃除をしていたところにネコ捕獲隊長がやってきて「東北のほうでかなり大きな地震が起こったようだ。津波が来るから掃除は止めてすぐに避難するように!」と声をかけてくれました。幸いにもねこまちにネコはおらず、すぐに高台にある事務所に向かいました…。

あの日から5年…、改めてこの震災で犠牲になられた方々のご冥福を心からお祈りいたしますとともに、被災地の一日も早い復興をお祈りいたします。

 

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父島では毎月1回のペースでネコを捕獲するためのエサを手作りしています。漁協から冷凍サバを購入し、使いやすいサイズにカットしたあと煮干し・醤油・砂糖で煮込みます。広い山の中でも通りがかりのネコを匂いで誘えるように、気温の低い冬場は一晩かけてゆっくり冷ましながら味をしみ込ませています。隊員4人でカット・煮込みに半日、パック詰めに半日かかる作業です。

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秋から冬にかけて父島の山中から少し被毛の長いネコがやってくるようになりました。センサーカメラに映る姿から、ネコ捕獲隊には「太尾」や「短足」と呼ばれていましたが、ねこまちにやってくると可愛らしいセミロングのネコたちでした。短毛ばかりのなかにあって抱き心地も柔らかく新鮮です。写真のなかの子ネコ2匹は今日父島を出港した船で東京の動物病院に向かいました。