最新情報

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昨年8年ぶりにカツオドリの営巣・巣立ちが確認された母島南崎。今年も4月下旬に誘致のためのデコイを設置し、期待に胸を膨らませていましたが、5月中旬、昨年と同じ場所で営巣が確認されました。非常にデリケートなため観察も月1回程度に控えていますが、今月も繁殖行動の継続、さらにはかつてノネコによって壊滅的な状態となった旧営巣地でも1組が確認できました。今年も雛の誕生・巣立ちまで見届けられるよう、安全な繁殖地を維持する活動を続けながら見守っていきたいと思っています。

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本日、小笠原のノネコへの取り組みが、朝日新聞のWEBメディア「dot.」に『野生化した凶暴ネコも“小笠原流”で可愛く大変身』というタイトルで掲載されました。18日はYahoo!のトップニュースでも数時間紹介されました。是非ご覧ください。

http://dot.asahi.com/dot/2015061700085.html

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** 長い間お休みしていました『ねこまち通信』今月から再開します。これからもどうぞよろしくお願いします **

梅雨空の小笠原。カモフラージュのために敷きつめた沢山の落ち葉にまみれて、可愛らしい子ネコが2匹、仲良くひとつの捕獲カゴに入って、ねこまちにやってきました。雨が降ったり止んだりの天気が続き、濡れた落ち葉にまみれた体はしっとりと湿っていましたが、タオルで拭いてあげると元気にミャ〜ミャ〜鳴いていました。お腹がとても空いていたようで、警戒しながらも与えたスープ缶詰をバクバク食べていました。
3日前、躑躅山の同じ地点で三毛ネコが捕まりました。昨年12月、大滝で母ネコと5匹の兄弟ネコが一緒にセンサーカメラで撮影されました。三毛ネコはこの子ネコ兄弟のなかの1匹でしたが、すでに乳首には授乳のあとがうかがえ、今日捕獲された兄妹ネコの母親の可能性が高いようです。産まれて数ヶ月で繁殖群の仲間入りをしてしまうネコ。このスピードに追いつき上回るためには…???

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傘山からの景色

おがさわら丸が年に一度の定期点検のために2週間運行を休んでいます。船の入出港に左右されることなく、また多くの島民が休暇をとって上京していることもあって、島が1年で最も静かな時間を過ごしています。
良く晴れた日曜日、急に思い立ってお弁当を持って傘山に出かけた帰り道、あとから登ってきたガイドさんが「道路から少し入ったところにアコウザンショウのレストランがあって、あかぽっぽが食事に来ていた」と教えてくれた場所に立ち寄ってみました。自分の落ち葉を踏みしめる足音の他に、もうひとつ忙しく動き回る音が聞こえました。私の存在に全く気付くことなく、忙しそうに歩きまわって地面に落ちたアコウザンショウを食べる足環付きのあかぽっぽが1羽いました。数年前までは、森の奥で暮らす『幻の鳥』と言われていたあかぽっぽですが、こうして間近で見ることができ改めて活動の成果を感じました。

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年末から年始にかけて、秋に産れて母ネコから自立しはじめたと思われるサイズの子ネコが次々捕獲され、ねこまちにやってきました。警戒しているものの威嚇はあまりみられず、エサは捕獲された夜からガツガツ食べています。山中で生息するネコを低密度の状態までもっていった父島ですが、昨年は春さらに秋に複数のネコの繁殖がセンサーカメラで確認されており、捕獲の難しい母ネコをはじめ、まだまだ山中には子ネコも残っています。今年もネコ捕獲隊とともに一丸となって取り組みますので、どうぞよろしくお願いします。