鳥見情報

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昨年末より南島に飛来が確認された北の使者コクガン。
年が明けると父島へ移動してきました。
暖冬の南の島へやってきたコクガン。
2001年以来の記録です。あの時のように旅先で倒れず
強い日射しの戻る3月頃には無事に北へ旅立ってほしいものです。

1月も20日になりました。
大変おそいご挨拶ですが、本年もよろしくお願いいたします。11月から気が付けば2ヶ月もHP更新が滞ってしまいました。気まぐれページをご覧頂いている方々ごめんなさい。昨年末は(ここ数年変わらず)、アカガシラカラスバトの調査に明け暮れ、その合間を縫うように、当HPでもご紹介した東京都獣医師会主催シンポジウム「小笠原の希少動物を守るー飼育動物や人間との共存を目指して」への参加のために上京しました。帰ると再びアカガシラな生活に突入しましたが、この間にも休みなく野生鳥獣のレスキューは続いていました。記録的な台風の襲来年となった2006年の年末。例年より遅いオナガミズナギドリの巣立ち鳥の保護回収が続きました。1月から、のんびりHPで失礼しますが、昨年末などから振り返りつつ、今年も今日のレスキューをはじめます。

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海面を飛ぶキョウジョシギ

今、父島の平地には、キョウジョシギ、イソシギ、ムナグロ(夏・冬羽のまだらで面白い)などが、ポツポツと見かけられています。そう言えば、今朝は父島清瀬でホトトギスの声を聞きました。直前で大きくそれて、ホッと一息の台風12号ですが、これからも、いろいろな置きみやげが見つかるかもしれません。
また、昨日の朝からウスバキトンボの大集団が、海を越えて小笠原諸島周辺にも到達した模様。町中、山中、海の上もトンボだらけになりました。まだまだ、泳ぎ放題で、夏真っ盛りに見える小笠原ですが、影絵のように緩やかな季節の移ろいを、毎年、死滅回遊を繰り返すトンボ達に知らされた気分です。

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この目で見たい イワミセキレイ 撮影:渡辺溶

鳥見情報が続きます。昨日(2006年9月6日)に父島の自然水系で、イワミセキレイが目撃され、写真が撮られました。小笠原初記録ではありませんが、大変マレな旅鳥、というか迷鳥でしょう。私もまだ、写真以外では見たことがありません。スズメサイズより、さらに小さくて、トコトコ歩く。他のセキレイ類と異なり、本種のみが尾を左右に振る、などなど、この目で確認してみたい。台風前後の迷鳥の場合、1カ所で目撃されると、アチコチで複数羽がチラホラという場合が多いもの、みなさん、水まわりでは注意して!

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小さな小さな水たまり
から離れない1羽。父島 

父島では、先月より何羽かのセイタカシギが居着いているもよう。でも、だんだん少なくなっていくようです。相次ぐ台風の影響で、数羽から数十羽程度の集団が、小笠原諸島周辺に流されたのでしょうか。陸地を見つけられた時点で、すでに消耗しており、つぎつぎに数を減らしてゆくように見えます。ちょうど母島からの1羽が行き倒れているとの情報が入りました。

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長く続いて欲しいこの天気。
頑張れ小笠原高気圧(今年は、どこ?)

ここ数日、やっと小笠原らしい「べた凪」続き。毎年常連の旅鳥キョウジョシギが、はは丸岸壁や、前浜(父島)で群れていました。