2024年6月

敷地の樹木を伐採していたら、落とした高枝に巣がついていて、その中にヒナがいた! そんな連絡がありました。まだ、羽根も生えそろっていないメジロ。この日から人工育雛がはじまりました。

オナガミズナギドリの保護がありました。多くの場合、春先の成鳥の飛来期と、晩秋の巣立ち期の不時着がほとんどですが、ちょっと珍しいタイミングです。この時期は、春に繁殖地に飛来した後、8月の産卵までの間、長いハネムーンと呼ばれる季節です。額にはしっかり、ぶつけた跡が! でも、無事に相方の元に戻れ!

とくにBonin Petrelの姿は陽焼けや羽先のスレもなく、とてもきれい。

過去の南硫黄島調査では、6月に綿毛のヒナや、巣立ち直前の個体が観察されており、
もしかしたら、巣立ち個体の可能性もあるかもしれません。

まだ、不明点の多い彼らの生態です。

シロハラミズナギドリ Bonin Petrel

2023秋のオナガミズナギドリ巣立ち開始から、半年ほどお休みしてしまいました。

その間にも季節はめぐり・・・ただいま春の鳥降るシーズンまっ最中!

と言っても例年より遅く、初夏を迎えて不時着のラッシュとなっています。

しかも、オナガミズナギドリにシロハラミズナギドリが混じってきます。

オナガミズナギドリ Wedge-tailed* Shearwater(*くさび型の尾)

[オナガ写真]

チュークチンに絡め取られた虫を狙った、メジロ、イソヒヨドリ、ウグイス等の事故が後を絶たないところですが、オオコウモリの初個体が出ました。ネズミ被害防止に果樹の幹に設置されたチュークチン上を通り、その後で、身体が動かせなくなったようです。地面に頻繁に降りるオガサワラオオコウモリならではの事故でした。皮膜が折り重なるようにくっついてしまいました。写真は、全身にパウダーをまぶし、粘着物質を少しずつ取り去ろうとしているところ。