2023年4月

以前、春はクロポッポ(アカガシラカラスバトの若鳥)にとって鬼門、と描きました。この春は特に事故が続いており、アカポッポネットワーク、オガヒワの会という いずれも絶滅回避の保全計画づくりワークショップをきっかけにスタートした両会のメンバー宛てにお便りをしました。以下に全文を転載します。長文になりますが、ご一読頂ければ嬉しいです。

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この冬から春は 沢山母島に通いました。沢山通うと、ははじま丸からザトウクジラをみたり、冬繁殖の海鳥を探したりするのも楽しいものでした。その一つが、皆既日食。船の上からは、曇り空もおつな感じで、味わい深くなりました。

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春を感じる海鳥が保護されました。クロウミツバメです。現在、世界中で、南硫黄島の山岳域でしか繁殖が確認されていない小笠原固有の海鳥です(海鳥は広い行動圏を持つので固有種は珍しい!!) 今は、夏繁殖のクロウミツバメの子育てがはじまる季節なのです。さて、話は飛びますが「ハリー・ポッター」では、魔法を学ぶマホウトコロが世界で11カ所あり、日本では唯一南硫黄島の山頂にあるとのこと。寮に入れない生徒はクロウミツバメの背中に乗って・・・?
https://harrypotter.fandom.com/ja/wiki/マホウトコロ
Thanks Hiroshi SATO

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父島西町の研究所の周りにもアカガシラカラスバトが出現する季節となりました。自然の樹木の種子(落ちて埋まったものもの含めて)が豊富な秋から冬をすぎて、春から夏は餌の少ない山から低標高の畑や集落、海岸に降りてきます。ジュズサンゴ、ウスカワマイマイ、ミミズ、島唐辛子などを求めて徘徊する季節になります、特に、経験の少ない若鳥(クロポッポ)は、群れるように、父島、母島の集落や畑、そして道路に出てきます。実はこの季節は、若鳥にとって鬼門、交通事故などの頻発する時期なのです。毎年10羽以上の若鳥がこの季節に命を落としてしまいます。特に早朝や夕方は危険です。ゆっくり運転で、少しでも彼らの命を救いたいものです。