レスキュー

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負傷したクチバシのアップ

4月14日に父島西町で保護されたオナガミズナギドリは、嘴にひびがはいり出血で鼻腔がかたまり、苦しそうでした。幸い他に外傷はなく、1週間のケアの後で、ひびも固まり、血の固まりもきれいに抜けて野生復帰しました。オナガミズナギドリはこのコーナー常連の小笠原を代表する中型海鳥です。春先に南の海から小笠原まで子育てにやってくるのですが、日に日に強くなる日射しに、濃い霧が海や山にたちこめることが多いこの時期。父島や母島の人工照明によせられるように迷い込み建物に激突、負傷することが多いのです。このオナガミズナギドリも保護の状況からして外灯のある壁に頭から突っ込んだようです。

THANKS 小笠原GS

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サシバ(4/27撮影)

5月に入りました。小笠原はポッカポカ、1日海へ出ていればすぐに真っ赤になる日射しの強さです。さて、保護から1週間をむかえるサシバは随分元気になりました。みなさまから頂いたアノールを食べて、体力も戻っています。左翼に傷と腫れがありましたが、これも良くなりました。もう数日、小さい容器内で運動を抑えた後に、放鳥の準備にはいります。

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保護ゲージの中のゴイサギ

4月30日、父島北袋沢で動けないサギを保護したとの連絡がありました。行ってみるとゴイザギでした。白く長い飾り羽と、印象的な紅い虹彩のゴイサギでした。実は意外なほどにサギ類の飛来が多い小笠原諸島。ゴイサギも冬から春にかけて頻繁に見られる種類。昨冬からの当研究所に持ち込まれた件数もこれで4件目となりました。夕方に「グワッ、グワッ」と鳴きながら飛ぶため、島では「夜鴉(よがらす)」とも呼ばれています。

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体をチェック中のサシバ。
興奮と威嚇で口が開いている

2004 年4月24日朝、父島扇浦で猛禽類が保護されました。小笠原で唯一の猛禽類といえば、ご存知オガサワラノスリですが・・・・・保護されたその鳥は、夏鳥として日本本土を訪れる「渡りをする猛禽類 サシバ」でした。発見時には「屋外水槽(お風呂容器大)の中で溺れてグッタリしていた」とのこと。体中ビショビショで体温低下と、気嚢に水が入った可能性が心配されました。その後、当研究所でケアを開始。保温、乾燥により、今日、25日にはダンボールゲージの中で、体も乾いて少し力も戻ったようです。左翼の翼角に傷と出血がみられ、骨折はないものの、筋肉などの損傷が疑われるため、現在左翼を固定して安静中です。さて、このサシバの食べ物は、トカゲ、カエルなどの小動物です。水槽にもカエル目掛けて突っ込んだのかもしれません。そこで、再び! ナベヅル以来のアノール大募集です! お手周りのアノールをどんどん捕まえて宮之浜道の自然文化研究所までお願いします!

発見・一時保護THANKS: RAOのみなさん(父島扇浦)
レスキューアドバイザーTHANKS:福島県鳥獣保護センター(Dr.溝口)、YukaKATO
アノールTHANKS:MOMO&GYOUJI

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アルビノのヒナ

このオナガミズナギドリは、完全なアルビノ個体で、目も真っ赤でした。昨夏の「小笠原の自然を考える会(事務局:千葉勇人)」の南島カツオドリ調査の際に発見されました。残念ながらその後の消息は不明です。