レスキュー

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珍しい白いオガサワラヒヨドリ

たいへんたいへんのご無沙汰。申し訳ありません。
毎年、1月〜3月の時期は、当研究所のスタッフがそれぞれ取り組んでいるアホウドリ類、アカガシラカラスバト、オガサワラオオコウモリなどの野外調査がピークを迎えて大忙しになります。と、苦しい言い訳はここらへんにして、これから少しづつ、1〜3月間の情報をアップして、ゴールデンウィーク突入前までには、「今」に追いつきたいと思います。さて、さて、過去レスキュー情報up前に、まずは季刊誌i-Bo11号でお伝えした白いシリーズのアップからご紹介です。白いオナガミズナギドリと白いヒヨドリをご覧下さい(白いオオコウモリについては、本コーナーの過去ログ2003年11月をで御覧ください)。ヒヨドリは、完全な真っ白ではないものの、全体に白っぽくて、あちこちに うすーい茶色が混じっているかんじでした。興味深かったのは、白い袋、ハッポーなどなど、白いものの近くに寄る習性が見られたことです。

 悪天候による不時着と思われるシロハラミズナギドリが運ばれてきました。オナガミズナギドリの姿がぐんと少なくなるこの時期。入れかわるようにシロハラミズナギドりやオーストンウミツバメが姿を現します。特に1月から2月によく見られる(不時着個体も多い)のは、繁殖のための飛来期であると考えられますが、オナガミズナギドリと異なり小笠原における生態は、まだまだ不明です。この個体は怪我もなく天候回復を待って放鳥しました。オナガミズナギドリに比べると大変におとなしく、不時着後ネコにやられることもしばしばです。不時着すると建物の隅っこなどを求めて、よく狭いところに入り込みます。

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尾羽がないメジロ

ノラネコに尾羽を根ごと食いちぎられたメジロが運ばれてきました。バランスを失って反り返ってしまい、運び込まれたその日に死んでしまいました。
小笠原でのノラネコ問題はいろいろなことを考えさせられます。ネコ問題とは実は人の問題に他ならないと思います。人が居住する集落においては、責任と愛情をもったネコの飼養が必要ですし、そして山でのノラネコ化(捨て猫)は、なんとしても止めなくはなりません。ネコのためにも、他の動物のためにも、人のためにもです。

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ごらんの通り白い翼です。

父島八瀬川で、おそらく切れて捨てられていた釣り糸&ルアーに絡まったサギが持ち込まれました。これが、なんとアカガシラサギ。主に中国大陸で繁殖し、日本では熊本県のみで繁殖確認されている珍しいサギです。小笠原で見られているどのサギよりも小さく、背は黒褐色ながら羽が白いのが目だちます(現在、冬羽)。この個体は絡まった釣り糸をほどき八瀬川で放鳥しました。とても元気だったので、今なら、川沿いを探せば木の上などに留まるアカガシラサギを見ることができるかもしれません。

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11月中旬より、しばらくのお休みでした。この間、レスキューがなかったのか?というとそうではありません。実はHPへのアップが出来ないくらいにレスキューがありすぎて、あぁ早く載せなくては・・・と思いつつ日が過ぎてしまいました。ごめんなさい。
さて、ようやく少し落ち着いてきたので、ボツボツと過ぎたことではありますが。ご紹介させて頂きます。
まずは、なんといってもオナガミズナギドリです。カツオドリの次に、と言って良いほど小笠原ではポピュラーな海鳥ですが、秋から冬へと移行するこの季節は、丁度この鳥の巣立ち期にあたります。そして、巣立った鳥の多くが、なぜか父島や母島の集落に不時着するのです。おそらくは人が住む島の人工照明に寄せられて迷い込むのであろうと考えられます。強い風がないと、地面からは容易に飛び立つことが出来ないミズナギドリたちは、たとえ不時着時に怪我がなくとも、放置するとノラネコや車にやられてしまうことが多く、積極的な保護・一時保管が必要です。
さて、暖かい日が続いた今年の巣立ちですが、天候の急変した11月19日の晩より始まりました。11月30日までに当研究所でレスキューしたオナガミズナギドリの数は17羽。今年の巣立ちピークはこのように11月後半でした。