ナベヅル

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水たまりで水を飲む

朝方、いい天気?と思いきや、その後大荒れの雨と風の一日。ここ数日変わらず春一番の時期のような、太平洋岸・伊豆大島で積雪がある時のような荒れ方が続いています。今日はひさびさの14アノール。逃げられることもなく、食べきりました。雑穀もよく食べていました。先日、雑穀を食べるのを観察していたら、穀粒を嘴の先ではさむやいなや、すごいスピードで口の奥の方に放り投げるように食べていました。そのスピードがすごく、そんなに一気にいって大丈夫なのかいな?と思ったら、ふいに止まり、首をあげました。これまでは時々、首をあげては当たりを見回し警戒しているのだろうと思いましたが、その時、偶然、首の横を丸い固まりが下がっていくのが見えたのです。じっと見ていると、ツルはこの動作を繰り返し、首をあげるその度ごとに、首の横を丸い膨らみ(500円玉大かそれより大きい)が、下がっていくのが確認できました。どうやら一気に、口にほおばって、ある量になってから、ごくぅううううーーーーっ とやるようです。写真は、水飲み。嘴ですくうようにして、このようなダンプ道の泥水をよく飲んでいます。

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風雨の激しい中、徘徊するナベヅル

低気圧の通過。強雨やがて曇り。夕方から稲光。
午前中、瞬間では10m以上!と感じる横殴りの暴風雨になる中、ナベヅルは、いつものごとく州崎を歩きで徘徊していました。風雨が本当に強くなる瞬間には、その場で静止し、しばし立ちつくすといった案配でした。雨の中、8アノールを平らげて再びゆっくりと雨中探索に歩き出しました。
=====これまでの経過 第三部=====
11/26〜28
通過後も、台風一過とはならず不順な天候が続いた。変わらずミミズ主体の給餌をするが、エサの確保に苦労し始める。この頃、アイボ(当研究所)主催で島外の昆虫研究者の講演会を開催。「ここ数十年で外来種のグリーンアノールが父島・母島の固有昆虫相を、いかに壊滅的に食い尽くてしまったか」といった内容で、後日、先生や小学生の有志などが、学校周辺のアノール数十匹を捕獲してくれた。試しに、これをナベヅルに与えたところ、最初の2匹については やや食いが悪かったが後は猛然と捕食するようになった。動く生き餌が、傷病鳥獣に栄養的にも精神的(?)にも劇的な回復をもたらす(キッカケニナル)ことがあるが、ナベヅルへのアノールはまさにそれで、スタスタ歩き回ったり、羽ばたきをしたりといったことが頻繁に見られるようになった。このころ、洲崎の中で、数十メートル程度を飛翔していたという目撃談が二例ある。ちなみに、アノールは在来のヤモリに比べて、動きが敏捷で捕まえるのは、なかなか難しい(子供はうまい)。サギや、イソヒヨドリが捕まえているのも目にするが、サギなどでは失敗するのもたまに見ることがある。
ナベヅルは、3日程度で完全にコツをつかみ、最初は、猛スピードで逃げられ、ダチョウのごとく追い回していたのが(最初の一撃に失敗、そして捕まえても、また逃げられる という具合)、はじめの一撃で動きを止めて、ほとんど走り回らなくなった。これをキッカケに以降、知り合いにはアノールの捕獲を呼びかける。
この後は、11/29からのHPに掲載のとおりです.

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穏やかな日差しを浴びて散策

晴れ。ぽかぽかで春のよう。海も春の凪のよう。気温23度の予報だったけど、もっと上がったにちがいない。日中動くには半袖でないと汗が出てきます。さすがに日陰は寒いけど。昨日よりさらにギンネムの芽吹きが色鮮やかに映る。もっとも台風後の復活が早かったクワは、あちこちで花をつけている。これだけ一斉の芽吹きは1997年以来だろうか。またまたさらにヤギが増えそうだ。
さて、今日は10アノールと雑穀。緑の葉っぱにくっついているアノールを葉っぱごと置いてやると、近づいてきて、たちどころに保護色のアノールを探しだし、捕まえました。また、残った葉っぱをつついたり、振り回しぎみにしたりと、点検も怠らない。毎度ですが、アノールと格闘するナベヅルは、ちょっと怖いくらいの集中を感じます。
=========アノールの小話========
小笠原でも冬になると、なかなかアノールは見かけなくなる。そう思っていましたが、今回必死に探してみると、確かに夏ほどではないけれど、いるのです! コンクリートのすき間、われ目、壁面の水抜き穴、農園の単管パイプの中、注意するようになると、あちこちにアノールの顔が覗いていることに気づきました。さあ、あとは、頭をつかって、どうやってうまく捕まえるか? 賢いアノールと知恵比べ。

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それっいまだ!

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やった!